やいまーる外電

京の夜に与那国の風が吹いた

「風吹く島の音 ~日本最西端!! 与那国島 十五夜遊び三人会~」 

場所:本山修験宗総本山 聖護院「宸殿」(京都市)
日時:平成29年3月11日
開演:19:00
山口和昭(竹笛) 与那覇有羽(うた・三線)、与那覇桂子(舞踊)
ゲスト:安場淳&アンチャン・プロジェクト

チラシによると、「関西初の与那国に暮らす島民のみなさんによる伝統芸能ライブです」とのこと。
本格的な与那国の島唄と踊りの公演だ。
翌日12日(於・NPO福祉広場 ホール)との2回公演の内、初日の様子をお伝えする。

舞台となった聖護院宸殿(しんでん)は、狩野派による金箔を押し当てた上に様々な絵が描かれた襖絵、不動明王像など数々の像や所蔵品展示など、貴重な文化財に囲まれた厳かな空間だった。
事務局「与那国の風 準備会」山田和幸氏によると、当初の定員70名の予定が、問合わせが多く急遽席を増やしたそうだ。
京都や大阪のみならず、中には各地遠方からも、どぅなんとぅ(与那国人)や与那国島にゆかりがある人々などが駆けつけたとのこと。
与那国島伝統の衣装に身を包んだ演者たちの、島の言葉の唄が聞ける、貴重な時間。
120名ほどの聴衆が、今宵限りの特別な空間で与那国島の風を感じ、歌や踊りに魅了された。

山口和昭さん、与那覇有羽さんは、島の伝統的な衣装ドゥタティで。
与那覇桂子さんも、与那国島の女性の伝統的な柄という紺地に白縞の衣装で登場。


(画像提供:「与那国の風」準備会)

ライブは、お盆の行事などに歌う「ミンブチ(念仏節)」から始まった。
事務局山田さんによると、聖護院・宸殿でのライブがこの日と決まった後、演奏者のみなさんは、3.11への鎮魂もこめてこの「ミンブチ」を一曲目に演奏すると、かなり早い時期から決めていらしたそうだ。
14曲の内「月ぬ美しゃ」以外はすべて与那国島の民謡で、与那覇有羽さんの曲ごとの解説により、唄や踊りの意味や島の歴史を知ることができた。
踊りは与那覇桂子さん。
時折人差し指や中指の先を親指と合わせて輪にする手先を見ていると、まるで仏像の手のように見えてくるのも、この独特な空間の影響だろうか。


(画像提供:「与那国の風」準備会)

与那国の人は、三線より笛や太鼓の音に親しみがあるとのことで、山口さんによる笛の独奏や有羽さんとの重奏もあった。


(画像提供:「与那国の風」準備会)

東京の与那国郷友会から、与那国島の芸能に惹かれて島に通い続けてきた安場淳さんとその仲間たちが応援に駆けつけ、与那国の子守歌のアレンジを披露した。
「与那国の風」準備会の代表である山田さんもまた、若い頃から与那国に足しげく通い、この日のご縁つなぎをした人であった。
会場には関西与那国郷友会の方々の姿もあった。
様々な人たちの想いや力により、今日の日が実現できたのであろうと推測する。
最後は、与那国島の豊年祭の締めくくりで踊られる巻き踊り、「ドゥンタ」。
輪になって踊ることはなかったが、宸殿に灯されたロウソクの火を皆で囲み、有羽さんの先導による掛け声にならって会場に詰め掛けた人々も声をあげ、与那国島らしい雰囲気での終演となった。

【出演者】
山口和昭さん(竹笛)、与那覇有羽さん(うた・三線)、与那覇桂子さん(舞踊)

安場淳&アンチャン・プロジェクト

【裏話】
前日10日、与那国からのお三方が乗る予定の飛行機が欠航してしまったそうだ。
一時出演が危ぶまれそうになったものの、島の人々が奔走した結果、前日深夜に全員がどうにか京都に到着されたとのこと。
まさに「渡難(どなん)」であった。
演奏曲の中に、旅の無事を願う「旅果報(たびかふ)」といううたがあったが、旅には様々なアクシデントが起こることもある。
出演者がこうして到着できたのは、島の神様も本公演の成功を願うたくさんの人の想いを聞き入れて、応援してくださったのかもしれないとも思った。

デビュー27周年を迎えるBEGINが東京でコンサート

 昨年10月10日、宮城県仙台市で開幕した「BEGINコンサート2016-2017」が、いよいよ大詰めを迎え、さる3月5日には、東京・昭和女子大人見記念講堂でライブを行った。

 東京での公演は「25周年記念コンサートツアー」のファイナルとなった昨年3月20日、両国国技館でのライブ以来、丸1年ぶり。チケットは発売後、わずか数分でソールドアウトになるほど、東京近郊のファンが待ち焦がれていたコンサートだ。
 今回のライブでは、第1部で演奏する楽曲「いちゃりば結」の歌詞を観客から募集。この中から選ばれた歌詞をメンバーが歌唱する試みも実施された。
 観客の要望に応えたメンバーは、予定より1曲増やすという、BEGINらしい“サービス精神”を発揮。デビュー曲の「恋しくて」から、最新の「マルシャ・ショーラメドレー」など、全17曲を3時間弱にわたって熱唱。アンコールの最後は、巣立ちの季節である春らしく「パーマ屋ゆんた」で締めくくり、超満員の観客を魅了した。
 また、通常ライブ中の写真撮影は禁止されているが、今ツアーでは1曲だけ撮影を許可しており、観客を大いに喜ばせていた。

 同ツアーは、26日の大阪・フェスティバルホールで終幕となる。21日でデビュー27周年を迎えるBEGINは、最近ソロでの活動も増えたが、石垣島で育んだメンバー3人の結束力は健在。28年目もまた、ファンの心に響く音楽を提供してくれるに違いない。
 なお、ピアノの上地等が22日、石垣島のジャズバー「すけあくろ」(大川213―1 B1)でソロライブを開催する。
※詳細 http://www.begin1990.com/news/live.php?page=2

(レポート=ミカエル・コバタ)