やいまーる外電

酒飲みのよしなしごと(4)「気配りとの攻防戦」

明けましておめでとうございます。
本年もあまくま出かけて行って、少なくとも毎月1本は記事を書こうと目標にしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

それは、昨年11月に参加した「京都泡盛同好会」でのことだ。
このイベントは、会費も上等だったが、その分、一流ホテルの大宴会場でサービスを受けるというスタイルだった。
料理に関しては、結婚式のように円卓に座り、次々と運ばれる大皿料理を自分たちで取り分ける形式であるものの、使った皿や空いたグラスは当然だが気づいたホテルスタッフがさっと下げてくださる。
まさか、本来心地よいこの気配りとの攻防戦をするとは思ってもみなかった(苦笑)。
会場には様々な泡盛が用意されて飲み放題。
ウェルカムドリンクとしていただいたものは、初めての参加で訳が分からないまま差し出されたものを素直に手にした泡盛水割りだったので、銘柄もわからなかった。
2杯目からは、どうせなら普段自分があまり見かけたことのない、しかも古酒など上等なものから飲もう! という作戦であれこれ楽しんだ。
いくつか味見をし、飲み比べるためには、普通にグラスになみなみとつがれていてはお酒に飲まれてしまう。
なので、中盤は古酒ストレートをグラスに少しずつ入れてもらい、一番多い時で泡盛3種類+水+飲みかけの水割りと、5つのグラスが自分の前に並んでいた。

(久米仙原酒58度、瑞泉古酒40度、瑞泉 キングクラウン10年古酒30度。
このお酒の順番に、テーブルの上にグラスを3つ、その奥に水と飲みかけの水割りを並べていた。)
中には、久米仙の原酒58度なんてのもあり、ちびりちびりと舐めるように味わっていた。
グラスの底に5ミリくらいの高さになっても、一気に飲めない量だ。
しかしそれが問題だった。
スタッフさんが、飲み終わったものと勘違いして、気を利かせて下げようとしてくださるのだ。
その手をやんわりと遮るようにグラスを守りながら、「これはまだ飲んでますから」と数回言う羽目になった。
同じ人に2回言ったし、巡回で別のスタッフも何人か入れ代わり立ち代わり来るから、その都度また説明もした。
そうやって貴重な原酒&古酒のストレートのわずかな残りを持っていかれないように確保しながら、取材のための撮影の合間にちびちびと味わっていた。
悲劇は一瞬の隙に起こった。
以前別のイベントでお話させていただいた方とあいさつするために、少しの間、席を離れた。
戻ってきたら・・・   ・・・グラスの数が一個足りない!
消えたグラスの位置から推測するに、残量が一番少なかった10年物の古酒のグラスを持って行かれてしまった!
ストレートだから、あと一口分くらいはあったのに~~~。
10年物~~~!!  ・・・ガックリである・・・。
スタッフのねーねーたちには、どれも透明な液体だから、中身がチェイサーか水割りかストレートのいずれなのかは、嗅ぐか味見しないと区別がつかないだろうから、仕方ないのだけれど・・・。
しかし、しかしである。 
最後の一口のお楽しみを奪われてしまった筆者としては、これほど切ないものはない。
酒好きの方には、この残念感をわかっていただけると思う。

11月後半に開催されたもう一つの泡盛イベント、「関西泡盛同好会」では、前回の失敗を教訓にと気をつけていた。
貸会場でセルフサービスだったので、会の途中であと少し残っているコップを回収される心配はいらないと判断し、泡盛と沖縄料理を堪能しながら余興の撮影にいそしんだ。
(ストレートで味わったのは、菊之露 12年古酒44度、菊之露吟撰5年古酒40度 など)

しかし、それはうかつであった。
立食中心の会場の隅に、わずかに椅子付きテーブルがあったので、そこに席を確保して、時々撮影のために席を外していた。
最後のカチャーシーで盛り上がっている場面も無事に撮影し終わり、「さて、最後にとっておいた古酒ストレートの一口を飲んで締めくくるか・・・」と席に戻ってきたら、やはりコップが無くなっていた・・・。
会員さんたちが片づけを始める時間になっていたのだ。
席を外していた=帰ってしまったという構図になったようで、最後のお楽しみのもくろみはまたもや潰えてしまったのであった。
あぁ、残念無念!
次回このようなイベントに参加する際には、「最後の一滴までストレートを堪能中」とでも書いた付箋紙でも用意して行こうか。