山田祐基「あやふふぁみの島」出版記念展


 
山田祐基 「あやふふぁみの島」出版記念展

会期

2022年 7月15日 (金) 〜25日(月)   12:00〜18:00

場所

GULIGULI(大阪府池田市)

詳細情報

長らく波照間島をメインに八重山やさらにアジアの南の島々を旅しながら絵を描いてきた山田祐基さんが制作した詩画集「あやふふぁみの島」の出版記念展が、現在大阪府池田市のギャラリーGULIGULIにて開催されている。

「あやふふぁみ」という言葉は波照間島の方言で、ウチナー口でいうところの「アコークロー」を意味する。昼と夜の溶け合う時間帯を指す。
今回出版された詩画集のタイトルでは、山田さんが島々をめぐる旅を続ける中でイメージが生まれてきた架空の島の名前として使われている。
 
山田さんが初めて波照間島を訪れたのが10年前。
それ以来何度も通うたびに絵を描き、その旅は他の島々へも広がっていき、それ以前からテーマにしていた「光と水」の表現を続けてこられた。
初個展を7年前に開催。
 

この頃は島に行っては描きたい絵を描いていたとのこと。
南の島々を巡る旅と共に「水を巡る」「南の島の星々たち」というテーマがあったそうだ。
八重山の島や台湾などの島々も巡る内、やがて山田さんの中にどこか一つの島ではない架空の島のイメージができ、断片だった絵と絵の間を結ぶ絵も生まれてきた。
今回の詩画集は単にここ10年の絵をまとめただけの画集ではなく、その島の物語とイメージという一つの作品となっているとうかがった。
 
作品は蛇腹状のページの裏表に絵や詩が印刷されている。
日本語の詩がある方が「昼」、英文の側は「夜」なのだそうだ。
会場にはその詩画集と、原画が展示されていた。
自然をモチーフにした作品が多く、それらを木々に囲まれた緩やかな音楽が流れる空間で見ていると、心も静かに穏やかになっていく感じがした。

また333部製作予定の内の30冊が販売され、会期前半で売り切れとなった。
芭蕉紙(明るい赤茶)か楮(白)の手漉き紙で包まれている。
今後の申し込み分は9月以降のお届けとなるとのこと。

そして、国立民族学博物館ミュージアム・ショップで販売されている山田さんの描いた波照間島のムシャーマ行列のてぬぐいや、山田さんが表紙を担当し絵・文も寄せている書籍「TAGIRILIFE」も会場で購入することができる。

この作品展は現会場では7月25日まで。
その後各地を巡回する予定で、現在葉山のご自身のアトリエや秋田、京都での計画が進行中。
3~4年かけてゆっくりと巡回展を行った後、最後にまたこの地で開催したいと語る山田さんの情報は、インスタグラムで見ることができる。
Instagramはこちら↓  


 
あまくまたーかー

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