八重山藍振興組合があべのハルカスにて藍染作品を出品

2021年8月、八重山に育つ藍成分(インディゴ)を含む植物で藍染めを行っている団体により、「八重山藍振興組合」が発足した。
 
9月15日(水)→21日(火)、組合員である4つの工房が、大阪のあべのハルカス近鉄本展での「九州の手しごと」展に「八重山の藍」というブースでそれぞれの商品を展示販売した。
 

 
【八重山藍振興組合】
会長:大濱豪さん(島藍農園)

・島藍農園(石垣島)  
・福ん黄(石垣島)
・藍夏(西表島)
・染織さくら(与那国島)
 
【八重山藍振興組合のみなさん】

 
左より、上森佐和子さん(藍夏)、稲川留美子さん(染織さくら)、許田文枝さん(福ん黄)、榮亜衣さん(福ん黄)
 
 
「藍染め」と聞くと、徳島のタデ藍や沖縄の琉球藍をイメージする人が多いかもしれない。
が、八重山地方では、古来それら地域とはまた違った植物から藍色が染まるインディゴ成分を取り出して藍染をしてきた。
 
「安里屋ユンタ」の「染めてあげましょ 紺地の小袖」と言った歌詞や、ミンサー織りの帯、小浜島で今も手仕事で染められている旧盆の行事用の着物などに、伝統的に染められてきた八重山の藍を見ることができる。
 
八重山の人々が使ってきた藍染染料の元となるのは、ナンバンコマツナギ、タイワンコマツナギというマメ科の植物だ。
 
2021年8月8日、これら2つの植物を原料とした伝統的な藍染めを「八重山藍」と名付けて継承していくための、「八重山藍振興組合」が誕生した。
 
今回は、この組合の作家さんたちも来場し、八重山の藍やそれぞれの作品について直接お話がうかがえる機会でもあった。
 
★それぞれの作家たちが藍染めした八重山藍の衣類コーナー。 
 

 
各工房のブースには、藍染衣類以外の色とりどりの作家たちの手仕事作品も並んだ。

★【島藍農園】(石垣島)
藍染めだけでなく、工房のトレードマークともいえる、濃い藍、青、フクギ染めの山吹色の組み合わせの作品も。(画像:福ん黄様提供)


 
★【福ん黄】(石垣島)
八重山藍で染めた革を用いて製作した小物や、紅型を施した南島らしいデザインの「縫染革(housenka)」シリーズが並んだ。 


 
★【藍夏】(西表島)
ミンサー織りが中心。ミンサー織りの端を止める細い糸で織った端切れを使った、八重山の生き物などのポストカードも愛らしい。 


  
★【染織さくら】(与那国島)
稲川さん自らが織る与那国花織などの布を使ったバッグや小物など。
藍染衣類にも与那国の伝統的な織り柄の布のポケットがつけられていた。  


 
無事に開催できたことは作家さんやファンたちにとって嬉しいことであろう。
 
別件、夏に別の関西地区の百貨店で、八重山の手仕事作家たちのワークショップが予定されていたが、こちらは残念ながら中止となった。
 
今回のイベントは、筆者にとって久しぶりのハルカス訪問で、楽しい気分転換にもなる時間であった。
 
互いへの感染を気にせず気軽に様々なことを楽しめる日々の「あたりまえ」が、とても大切でありがたいことなのだとあらためて思う機会だった。


  
あまくまたーかー

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