10月24日(土)、25日(日)の両日、東京都板橋区の遊座大山商店街、中板橋駅南口商店街が共催で「収穫祭」を催し、その一環イベントとして、25日に両商店街で「板橋エイサー」が開催された。
今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、首都圏での沖縄関連イベントはほぼすべてが中止。なかでも、エイサー大会は多くの観衆が密集することもあり、全部が中止となった。そんななか、「板橋エイサー」では演者はマウスシールド着用、観覧者の体温測定、手指消毒などの感染対策を講じて実施された。
遊座大山商店街では、板橋都税事務所前の特設ステージを会場に、和光青年会(世田谷区)、真南風エイサー(中野区)、新風エイサー(中野区)の3団体が参加。エイサーの本場・沖縄市からはマスコットキャラクターのエイ坊も来場し、各団体が熱い演舞を披露。コロナ禍とあって、観衆は声援は送れずとも、大きな拍手で応援していた。
エンディングはお決まりのカチャーシーになるはずだが、密集を避けるため、観衆の参加は禁止され、演者のみで「ソーシャルディスタンス カチャーシー」を繰り広げ、イベントは幕を閉じた。
これも、小規模なエイサーまつりで、出演団体、観衆も少ないことで開催できたこととはいえ、感染対策を施したうえで、実施した両商店街の英断は評価したい。
コロナウイルスの終息が現状では見えないなかで、果たして、来年はどれだけの沖縄イベント、エイサー大会が行われることやら。1日も早い終息を祈念するのみだ。
(取材・文=ミカエル・コバタ)