「酒飲みのよしなしごと(10)」

遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
 
年が明けて、1月もすでに後半になってしまったことに驚いている今日この頃。
少なくとも毎月1本は記事を書こうと思いつつ、八重山関係のイベント系のネタがない時もあります。(把握していないだけかもしれませんが)
そういう時は、八重山に関係する人や店、本などの紹介をすることも。
今月もそんな状況なので、イベントとは違う記事で新年をスタートさせたいと思います。
 
今回は、八重山の泡盛の内地であまり見かけない物について(古酒除く)、です。
 
八重山の泡盛で、内地でもめったにお目にかかれないだけでなく、八重山でもなかなか手に入らない代表的なものといえば、波照間島の「泡波」。
 
それ以外にも、内地でなかなか見かけない物は案外ある。
(沖縄料理屋ですら、八重山の泡盛がない店だってある。
ましてや、古酒はなおさらだ。)
 
そういうお酒を筆者が知るきっかけになるのは、内地での沖縄や泡盛関係のイベント、八重山旅での売店などで見かけたりする時だ。
今回は、そんな形で存在を知った物をいくつ紹介しようと思う。
それらはたまたまだが請福酒造のものだった。
 

【いりおもて】

誕生は1995年で、かなりの年月が経っているが、筆者は八重山旅では地元の売店でその地域に近い酒造所のお酒を買うことが多く、西表島には長らく行ってなかったので、気づかなかった。 
昨年、久しぶりに西表島に行き、売店にて初めて購入し、現地と残りは自宅で飲んだのだった。
宿の屋上で、天の川や満天の星々を見ながらその飲みやすい味を堪能したのは、最高のシチュエーションだった。

イリオモテヤマネコがラベルになっている。
裏ラベルによると、
「竹富町商工会議所の協力により生まれ、仕込み水に西表島の湧水を使用」、「本製品の収益金の一部は竹富町を通じて世界自然遺産登録に向けてのサポートに使用。登録後もその自然環境に役立つように使用していく。」とのこと。
 
世界自然遺産登録には、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」という琉球弧の広い範囲での登録を目指しているそうだ。
奇遇にも、この記事を書いている日に、琉球新報のサイトで次のようなニュース記事があがった。

「世界遺産登録目指す西表島、入島人数の上限設定へ 沖縄県が方針」
(2020年1月14日 琉球新報)

そういえば、去年のサガリバナの時期に西表島に行った時も、川のカヤックもすれ違いなどで気を使った場面があり、また、マングローブ林や山は人の踏み跡から多くの人が訪れているのだろうなと思った記憶がある。
「いりおもて」を買うことで、西表島の自然環境保全に役立ててもらえるなら、それもいいかなと思っている。
 
かつては西表島にも酒造所があったと聞く。
竹富島では酒造所跡の碑を見かけたことがあるが、西表島はどこにあったのだろう?
そんなことに思いをはせながら味わったのだった。

【赤の請福】

2016年12月1日から、八重山で限定販売されている。
請福酒造のFacebookによると、「お米の風味が際立った味わいの濃い、力強い飲み口が特徴」とのこと。

筆者が初めて見かけたのは、2017年、都内にて八重山出身の方がやっている沖縄料理店で。 
お客さんからのお土産か何かだったと思う。飾り物として店内に置いてあった。
そして、昨年の八重山旅で、先述の「いりおもて」と一緒に西表島の売店にて購入。
まだ開封していない。
後2年くらい寝かして、「ビンのまま3年古酒」にしてから味わおうと思う。
開封する日が楽しみだ。

以上の2本は、筆者が昨年取材させていただいた大阪のわしたショップでは見かけなかった。
銀座の店にはあるのだろうか・・・。
「赤の請福」は、基本的には八重山に行かないと買えないのかもしれないが。
 
一方、八重泉と白百合に関しては、筆者は先述の沖縄アンテナショップでなくても売っている店を見つけてある。
八重山の泡盛が飲みたくなった時に買いに行ける店の選択肢が内地のあちこちに持てるのは、嬉しいことだ。
古酒のラインナップもそれなりにあるとなお嬉しいが、日常飲みは予算的に難しいので贅沢は言わない。
 
お酒は、それが作られる地域の気候や料理と合わせると殊更に美味しいものなのだろうが、筆者は内地の寒い冬に泡盛をお湯割りにして飲むこともある。
暑すぎない季節には、常温水割り(氷抜き)の時もある。年がら年中泡盛なのだ。
八重山泡盛が多く置いてある行きつけの沖縄料理店では、おかわりするごとにその時の気分で違うものをたのみ、泡盛八重山島巡りをする(石垣島、波照間島、与那国島)。
そして、「次の旅ではどこに行こうか」と思いを馳せるのだった。
 
前回の八重山旅からずいぶんと月日が経ってしまった。
そろそろ八重山エキスが足りなくなってきた。
こうなると、泡盛を飲むだけでは満足できない。 
あぁ、八重山行きたい。 
行ったらまた、内地ではなかなか入手できない泡盛を買おう。

【過去の「酒飲みのよしなしごと」一覧】

(1~3は、過去に弊社が運営していたサイト「やいまねっと」コンテンツのため、ありません)

4 「気配りとの攻防戦」
5 「第37回 関西泡盛同好会例会と、『酒飲みのよしなしごと(5)』」
6 「京都泡盛同好会例会、15周年を記念し趣向を凝らした一夜となる」の「余談」
7 「瓶のまま古酒にした泡盛を味わう」 
8 「大阪にて「美ら島沖縄大使 再認証式」と「沖縄観光2019感謝の夕べ」が開催される」の「余談」
9 「第16回 京都泡盛同好会例会で筆者が味見した泡盛」

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