沖縄フェスタイン京都2017

日時:2017年5月21日(日) 10時~16時
場所:檀王法林寺(京都市)

京阪電車と京都市営地下鉄の駅が交わる三条大橋の北東に、檀王法林寺というお寺がある。
浄土宗の袋中上人という人が創建した寺院の一つで、創建以前に袋中上人が1600年の始め頃、仏法を求めて明に渡ろうとして琉球に数年滞在していたことから、琉球とご縁のある歴史を持っている。

「だんのうさん」と親しまれるこのお寺で開催されてきた「沖縄フェスタイン京都」は、今年で10回目だそうだ。

この日は全国的に高温を記録した日で、京都市内では32度越えを記録した。
境内には、多くの沖縄物産の露店があり、オリオンビールや沖縄そばなどを買い求める人たちの列があった。
せっかくなので、筆者もナーベラと海ぶどうを購入。

観光中と思われる外国人の姿もちらほらと見られた。
泡盛も各種並んでいる。

本堂入口の廊下を舞台にして、朝から夕方まで琉球舞踊や沖縄民謡、エイサーなど20近い演目が繰り広げられた。
プログラム
じりじりと照り付ける日差しの下で舞踊を見ていると、京都ではなくまるで沖縄のどこかにいるような錯覚に陥った。

石垣島出身でこのお寺で三線教室をしている迎里徹さんとその生徒による、「迎里徹とゆかいな仲間たち」も登場。

午後にはサプライズゲストとして、ミヤギマモルがステージに立った。
演目も終わりの方になってくるとエイサーで盛り上がり、さらに六調、カチャーシーと続く中、ステージと客席の間にあった空間は踊りに出て来た多くの観客で埋まった。
最後は、演者も観客も一つになって、「アリ乾杯!」で締めくくられた。

事務局によると、今年は例年より午前中からの人出が多く、京都沖縄県人会によるフーチャンプルや、ビールなどの「沖縄食堂」ブースは、14時ごろにすでにほぼ完売となってしまったほどの盛況ぶりだったそうだ。
概算ではあるが、3000人近くの来場があったのではなかろうか、とのこと。
スタートした頃はもっと小規模だったようだが、年々参加者が増えてきているようだ。
会場内で知り合いを見つけ、この場での再会を楽しんだり挨拶をかわしたりしているような人々の姿も見られた。
京都で沖縄を感じられるイベントの一つとして、今後も続くことを期待したい。

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