第31回とぅばらーま大会関西予選会が開催される


 
◆令和5年度 とぅばらーま大会 関西予選会◆

日時

2023年8月20日 13時~

場所

大阪沖縄会館(大阪市大正区)
 
去る8月20日(日)、大阪府大正区にある大阪沖縄会館にて、とぅばらーま大会の関西予選会が開催された。
 
今年で31回目になる伝統ある予選会だ。
今回は関西地区のみならず、愛知、岐阜、岡山からの参加もあった。
また、今年の参加者は、エントリー31名中当日は29名で、昨年の17名より大幅に増加。
年齢も16歳~80歳と幅が広がった。
 
それぞれが舞台の上で自薦の歌詞を二節、日頃の研鑽の成果を披露した。
 

 
最優秀賞は、清村斉さん(大阪市、多良間島出身)。
15歳で離れた生れ島への思いをはせた自作の歌詞を朗々と歌い上げた。
受賞の感想を司会者から尋ねられ、父親が石垣島出身でいつかとぅばらーまを歌ってみたかったというようなことを語っておられた。
清村さんは、9月27日に石垣市主催で開催される「とぅばらーま大会」に出場する。
 
優秀賞は、岡山から参加した高校生・池田陽生さん。
歌うことへの思いを豊かな節回しと伸びやかな声に乗せて歌った。
 

(中央左から、清村さん、岡田近畿八重山郷友会会長、池田さん)
  
審査発表の際には、審査委員長・東海八重山古典民謡保存 相談役 東筋秀盛さんから全体に向けての講評が述べられた。
筆者は次のような意味合いであると受け止めた。
・声量がすばらしい。声量あってこそのとぅばらーまである。
・工工四通りにやることで不自然になってきている。(確かに素人の筆者が聞いても、歌や演奏に揺らぎや味が無く、情緒に訴えることが弱く機械的と言うか単調に感じることもあった)
・三線の演奏技術の向上を。
・発音やことばの意味の研鑽を。
 

(審査結果発表後にあらためて独唱する清村さん)
 
    *     *     *
  
今年度の予選会は、今までになかった新しい企画もいくつか発表された。
 
【とぅばらーま関西応援隊】
予選会の活動を応援したいという企業や個人による応援団の結成が発表された。
この日は株式会社サイバークラフトが録画を担当し、今後DVDの制作、ダイジェスト版のネット公開が予定されている。
また、株式会社FMちゅうおうが音響を担当した。
この2社による大会の模様の記録は後日、ラジオYES-fm(大阪)の「おきなわんアワー」で4回にわたり放送される。
ラジオだけでなくブラウザや専用のスマホアプリで全国から聞くことができる。 
 
YES-fm(大阪) 78.1MHz
 


  
「おきなわんアワー」7時~にて
9月の毎週土曜日(2日、9日、16日、23日)
 
【客席より審査員1名選出】
立候補または、チケットに書かれた番号の抽選による。
今回から初めてのこの制度に、三線教室の師範と思われる方が立候補した。
 
【抽選会】
審査結果待ちの間、チケットに書かれた番号での抽選会が行われた。
商品は、近畿八重山郷友会会員でもある八重山出身の方のお店の食事券。
 
やまねこ(マスターが西表島出身)、うすぱれ豊年(ママが石垣島出身)がスポンサーだ。
いずれのお店もJR大正駅から徒歩数分以内のところにある。
 
    *     *     *

会場は立ち見が出るほどの超満員で、運営側が用意していた予選会参加者の歌詞などが書かれた冊子数を上回り、手に入らない人も続出していたほどであった。
 
最後に、審査会議中の舞踊や、審査発表後のフィナーレの様子をいくつかの画像で紹介しておこう。

●座開き
大会参加者全員による「鷲の鳥節」演奏での幕開け。
 
  
●審査結果を待つ間の舞踊のステージ

 
●フィナーレ(六調節、みるく節)

 


 
あまくまたーかー

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