大自然の中で息づく焼物たち ~アンパル陶房~

「アンパル陶房 宮良断 宮良ゆうな 作陶展」が9月28日~30日の間、沖縄本島の「南城市の家 STUDIO COCHI ARCHITECTS」にて開かれます。(※→日程が変更になりました)

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今度の展示会は、建築家の自宅に実際に陶器を並べて販売するというコラボの試み。


 
 
県外にもアンパル陶房のファンは多く、本土での展示会の案内はよく見かけるのですが、それゆえになかなか地元・石垣島では展示会の機会が少なく…。

ゆうなさんと断さん、最近はどんな作品を作っているのかなぁ。見たいなぁ。
(お二人は姉弟です)

なら、直接おじゃましちゃおう!と思い立った週末の午後、名蔵湾を臨む陶房に車を走らせました。

着く直前から、雨雲がゴロゴロしていましたが、なんとか降らないうちに到着。

レンタカーが数台停まっていました。

まずは手前の陶房からのぞいてみます。

この空間に、すっかり魅了されてしまいました。
いつしか雨が降り始めたけど、小屋にこもっている感じがさらに心地いい。

さまざまな作品が、柔らかな音楽に包まれて、静かにたたずんでいました。

南城市での展示会に使う作品を今日中に発送しないといけない、そんな慌ただしい中にも関わらず、温かく出迎えて下さった断さん。

断さんの作る渋めの色合いの八重山焼きと、ゆうなさんがモチーフとする動物たちのかわいらしい焼き物、両極端なようなのに、この空間の中で、不思議とまとまっているのはなぜなんでしょうか?

「きっと自然に囲まれたこの環境の中で作っているからでしょうか。
土も技法も、最近では窯も分けたんですが、それでも同じ環境で作ってますからね」

渋い色合いと、明るい色合いが隣同士にあることで、どちらも引き立てあって、どちらも欲しくなる、不思議な相乗効果。

「青い器は姉の作品です。すごく人気があるんですよ」という断さんの言葉には、互いに認め合っていることが伺えました。

「男性と女性では好みも違いますからね。お互いの作品に客観的に意見を伝えあいます」


  
 
器のあちこちに紛れ込むゆうなさんの作る動物たちにすっかり夢中になり、ご本人に(同じようにチャーミングな動物の陶器を作る)「八重山のリサ・ラーソンですね!」と伝えると、
「そうかな!? まぁ、でも、そういった方も参考にはしますね」とのことでした。

いつもそばには育てているヤギや猫が。
(この子は花が咲いているような天然のお水しか飲まないそうです)

工房の隣のパーラーものぞいてみました。

人気の手作りトロピカルジュースを販売する中、やさしく対応して下さったゆうなさん。

「(もう一人の)弟が大工仕事をしてくれました」手作りのパーラーのかわいさにまたまた魅了。

ジャムやハーブティーなども販売しています。

この日は曇り空でしたが、海を眺める観光客の方も。

晴れ間にはハンモックに乗っている方もいましたよ。

南城市の展示会の後には、また作品も揃うそうなので、それも楽しみに…。

別日に撮った写真。晴れると絶景!

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