旧盆3日目(8月25日)、アンガマご一行(新川青年会)が最後に訪れたのは大工康浩さんのお宅でした。
三線、太鼓、歌に合わせてウシュマイ(翁)とンミー(媼)を先頭にファーマー(子や孫)が続いて大工さん宅にやってきました。
早速、仏前で線香をあげるんですが線香をあげる前からウシュマイが場を盛り上げていました。
家庭の繁栄を八重山方言で唱えた後、ウシュマイがニンブジャー(念仏節)にのせてカッコ良く踊ります。
続いて、ファーマー達が八重山舞踊を披露。
ファーマーが踊り終えると、ウシュマイとンミーの珍問答が始まります。
見物客からの質問に対して、後生を教訓も織り交ぜ、おもしろおかしく方言で説き聞かせます。
珍問答はファーマーの踊りが終わるたびにあり、一番の見どころです。
ウシュマイとンミーは裏声を使って方言でしゃべっているので、地元の人でも聞きとるのが難しいです。
今回の珍問答を一部紹介します。(動画で見たい方はこちら)
問 お盆ってなんであるの?
どういう意味があるの?
答 「お盆」の漢字は読んで字のごとく「分ける皿」。
親族が集まってご先祖様と同じものを皿に分けて食べるっていう意味でお盆があるんだよ。
問 線香はなんで3本立てるの?
答 3本にも意味があるんだよ。
一つ目は天の神様への気持ち。
二つ目は地の神様への気持ち。
三つ目はウシュマイとンミーへの気持ち。
それで3本立てるんだよ!
問 今年、高校受験で八重山商工に受けるんだけど、
合格するためになんとかできませんか?
答 ウシュマイの力ではどうにもならん!!
自分の力で頑張りなさい。
一応、校長先生には言っておく。
だけど落ちたらウシュマイのせいにしたら許さないよ。
ウシュマイのせいにしたら「ナマクバ」だよ。
「ナマクバ」とは、ウシュマイとンミーが持っている青い生のクバ扇のことで『生クバ』だが、「ナマクバ」を方言として現代語に訳すと「今(ナマ)、来い(クバ)」。
つまり、ウシュマイ、ンミーが使うとなると「あの世に来なさい」となる。
ちょっと怖いですね。笑
親族も見物客も大笑いでした!
珍問答を聞いていたら本当に笑いが絶えません。
大工康浩さんのご長男(誠人さん)は、一昨年のこの場で、現在の妻である真希さんへの公開プロポーズを行い、見事大成功したそう!
昨年はこの場で真希さんへサプライズで指輪をプレゼントし、その年の11月に結婚披露宴をあげたとのこと。
そして気になる今年は、7月15日に誠人さんと真希さんのご長男(誠太郎くん)が誕生したとのことでウシュマイとンミーに報告。
最後のカチャシーでは親族も一緒に踊り、みんなで旧盆を楽しみました。
最後に親族とウシュマイ、ンミーで改めてウートートー。
家族で記念撮影。
大工家にとって旧盆アンガマは、一年で特別な行事となっている。
私自身、新川のアンガマを見るのは初めてで、凄く良い経験になりました。
また来年も見たい♪
動画もまとめてみました。(約20分)
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2018年08月27日 19時05分公開
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