スタッフ通信

【気になる】エギ売ります!【お店】

以前から、気になっていたお店。


石垣市登野城にある、
「エギ売ります」との看板が掛けられた、瓦屋根の民家。

看板には、力強いフォントで書かれた「エギ売ります!」のひと言と電話番号以外、なにもありません。

エギとは、漢字で書くと「餌木」で、イカを釣るためのルアー(疑似餌)のことです。
海に落ちた松明(たいまつ)の木片に、イカが抱きついたことをヒントに生まれたといわれています。
基本的にエビの形をしているものが多いです。


中に入ってみた

扉を開け、中に入ると、4畳ほどのスペースがあり、
作業の途中と思われる木材や道具が机上に置かれ、壁にはエギが並んでいました。


テレビの音が聞こえる、奥の部屋にむかって
「すいませんー」と声をかけると、
店主の新城さんがゆっくりと歩いてきました。

話を聞いてみた

店主の新城正雄さん。
もう90歳になるそう。

お店は2年前から始めているとおっしゃっていたのですが、
周りの人の話では、もっと前からやっているらしいです。

エギを売る前には、玄米を売っていたり、さらにもっと昔には製材所に木を売っていたりと
色々な商売を経験されたそうです。

ちなみに、新城商店というお店で玄米乳を売っていたときの記事が
月刊やいまの「八重山のおやつ屋さん」という特集にて紹介されております。
(やいまタイムで読めます)

さらには新城さん、三線をやっており、
様々なコンクールで優秀賞をとったりと凄い経歴の持ち主。
数年前まで、沖縄本島でコンクールの審査員などもしていたそう。

家の中には、たくさんの賞状が飾られていました。

現在も、野村流古典音楽保存会八重山支部顧問
八重山古典音楽安室流保存会教師
という肩書きを持っているそうです。


エギについて

エギについて話を聞いてみました。

エギを作り始めたのは、小学4年生の頃。
よく釣りに連れて行ってくれた大人たちに教わったそうです。

それから作り続け、
壁に並んだエギの数は2,000本を超えるそうです。

昔は釣りにもたくさん行ったよ。と写真を見せてくれました。

少し昔の新城さん

かなり大きいイカが写っていました。4kgを超えていたそうです

新城さんの作ったエギを、よく見てみると
お腹の部分に文字が書かれていました。


これは、そのエギに使われた木の種類や、木の場所を
独自の言葉で表記しているそうです。
新城さんにしかわからない、暗号みたいなものらしいです。

どうやらエギは木材が大事らしく、
形や大きさはあまり関係ないそうです。
木の光沢具合などの材質で大きく変わるそうなんです。
なので、よい材質の木を見つけると、とても嬉しいのだとか。

これらの新城さんの手作りのエギ。
ほとんどが、イカを釣りあげたことのある、お墨つき(イカだけに)だそうです。

ちなみに、値段は1本2000円。
また、まだ実績のないエギは1本1000円で売ってるそう。


売れているのですか?と聞いてみると、
地元の人はもちろん、
県外から注文が入ったり、
アメリカ人や韓国人が買いにきたことあるらしいです。

ちなみに、Amazonでも販売しており、
「わからない県からも注文がきてね。インターネットは凄いね」とおっしゃていました。

釣りをしていなくても、
飾っておくだけでも、おしゃれでかわいくて良いですよね。

お腹に暗号が書かれた、手作りエギは
世界にひとつだけの貴重なモノだと感じました。

新城正雄さん、ありがとうございました。


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