豊年祭が近づき太鼓隊の練習が鳴り響く

「サーサーサーサッ!」
「サーサーサーサッ!」

登野城公民館から豊年祭の練習の音が鳴り響く。

登野城に住む、又は関わりのある小学生から中学生までの子供たちが8月4日から行われる豊年祭に向け猛練習。

豊年祭で欠かせない太鼓隊は、太鼓・銅鑼・ションク〈鉦鼓〉打ち・ホラ貝吹きが約30人で構成され、オンプール(8月4日)は天川御嶽とイヤナス御嶽、ムラプール(8月5日)は真乙姥御嶽で奉納する。

太鼓隊を指導するのは保存会の大和田典男さん(太鼓担当責任者)。
「子どもたちはなかなか言うことを聞かず、教えるのが難しい」と大和田さんは話す。若い子どもたちへ継承する難しさを実感している様子。
子どもたちは真剣に頑張っているようだが暑さもあってか集中力が続かない。公民館で一度練習した後、実際に地域内を歩きながら太鼓を叩き、掛け声の練習をする。
住民にとって太鼓隊の練習は「豊年祭の時期が来たな」と豊年祭が近付いている雰囲気を味わう重要な音となっている。

本番まであと9日。
当日は五穀豊穣を神に感謝し、来年の豊作を祈願して芸能を奉納。

登野城で生まれ育った私にとって豊年祭は待ち遠しい。

昨日の夕方、四箇字の各御嶽をまわると「世ぬ首尾(ユヌシュビ)」という行事の準備が行われていた。
「世ぬ首尾」とは、収穫ができるまでに稲が成長したのは神のご加護があってこそと、感謝感激を表す感謝祭のこと。また豊年祭も無事に成功し、今年も豊作をもたらして下さいという意味を込めた行事でもある。

天川御嶽(登野城) ↓

大石垣御嶽(大川)↓

宮鳥御嶽(石垣)↓

長崎御嶽(新川)↓

真乙姥御嶽(新川)↓

各地域の掲示板にはこんなポスターも!

豊年祭について詳しく知りたい方は「八重山の豊年祭スケジュール2017」をご覧ください。

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