<日時>6月26日(火)十三夜 19:00集合、受付
<場所>大浜・磯辺海岸駐車場(磯辺交差点、ファミリーマート近く)
<注意>
①保護者同伴
②オカガニを採取しない
③静かに観察する(はさまれるとケガをします)
<参加費・保険>参加費150円、保険料150円(任意)
<用意するもの>懐中電灯、ヘッドランプ
<服装>濡れても良い靴
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
カニの研究者の小菅丈治氏はオカガニの幼生放出の瞬間を次のように表現しています。
「夕闇がはっきりと濃くなる頃、開けた砂地にオカガニたちが現れる。波打ち際に向かうカニの足取りは、ある時は意を決した力強い歩みのようであり、またある時はそろそろと用心深く、ためらいがちのようにも見える。だがいったん脚が波に洗われるや、もう迷わない。水深一五センチほどのところまで一気に突進する。脚をふんばると身を震わせ、仔を海に放出する。波に転がされてもおきあがり、カニは母としての勤めを成し遂げる。数十万のゾエア〔幼生〕は、一瞬黒煙のように見えた後、散っていく。」(引用・小菅丈治著「カニのつぶやき」2015年、岩波書店)
何度読んでも名文ですね。こんな光景が、私たちが暮らすすぐそばの月夜の浜で見らます。
なぜ陸に棲むオカガニはこのような不思議な行動をとるのでしょう。
オカガニもその先祖は、海にいた動物でしたが、陸上で生きることができる能力を身に着けました。
しかし海への幼生放出という繁殖スタイルを変えることができず、海の時代のまま続けているからでしょう。海で成長した幼生はカニとなってどこかの浜に上陸するのです。そうした歴史を何万年も継続しています。
カニ達の命の営みが永遠に続けられる石垣島の海岸の自然がなければ、彼らは命をつなげません。
磯辺の浜にはかろうじてその環境が残っています。
自然を大切にする心を子どもたちには持ってほしいですね。
アンパルの自然を守る会 山崎雅毅