若者の新発想で観光プラン発掘

 2月6日午前10時から石垣市役所2階会議室で産官学連携協定に係る産業能率大学プレゼンテーション及び高校生プロジェクト「Chura★Ⅰ」体験型観光プラン発表が行われ、市長をはじめ商工関係者および、市役所幹部などの関係者らがこの発表を聞いて、その出来映えを確認した。

 これは、平成27年度3月に石垣市、産業能率大学、自由が丘商店街、(株)ユーグレナの4者により、地域活性化を目的に四者間協定が結ばれており、その後平成28年度には5回の特別授業PBL(課題解決型学習)が産業能率大学で実施されている。

 もともとは、産業能率大学と3高校の両プロジェクトの発表は、個々別々の時間帯に実施する予定だったが、今回、いっしょにお披露目となった。

 産業能率大学プレゼンでは、マーケティング科1年次「高橋ゼミ」による「石垣島の冬場観光のコンテンツを」が発表され、鍾乳洞とハーブとヨガを盛り込む斬新な視点で冬場の弱点を、「見たことのない石垣島」ととらえて、逆に利点に変える工夫がされていた。

また、現代ビジネス学科1年次「横溝ゼミ」による「第6次産業のコンテンツ」では、広範囲に第一産業の可能性を吸い上げて、島の発展をめざす形を掘り起こしていた。

 この後、八重山の高校生による石垣島の東回りと西回りの体験型観光コースを紹介。趣向を凝らした楽しそうなコースに、発表を聞く幹部らは納得の様子だった。

 この日の午後は、高校生と大学生が交流しながら、島をめぐって、観光体験を実施。新たなコースの発掘にも努めていた模様。

 観光コースの内容にバリエーションをもたせることは、島の魅力を引き出すことにもなり、自然の大切さや、資源を守る指向にも結びつく。

いわば、マスツアー偏重に歯止めを生み出すには大切な取り組みと言える。

若者達の発想で、若いリピータの発掘が可能となれば、新たな企画制作のノウハウにもなり、可能性広がる取り組みと言えそうだ。

 
 (流杉一行)

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