ソニー優秀園特別賞の伊野田幼稚園が教育長に報告

 1月22日午後1時半、石垣市教育委員会2階会議室でソニー幼児教育支援プログラム優秀園審査員特別賞を受賞した石垣市立伊野田幼稚園の園長と2保育士および4人の園児が石垣市教育委員会石垣安志教育長を訪ねて、受賞報告をした。

 訪問したのは、伊野田幼稚園園長の吉濱徳子氏と教諭の伊良皆恵理氏と川平美香氏および園児の笹川桃子ちゃん、平良湊人ちゃん、平良海人ちゃん、砂川生穂ちゃんの7人。

 今回、ソニー幼児教育支援プログラム優秀園でかつ審査員特別賞にも輝いたのは、吉濱園長ら3氏が応募した論文「科学する心(学びの芽)を育てる」。

 自然豊かな伊野田の環境を利用して、小規模園ながら、その小ささをバネに子ども達の観察力に寄り添い、関心を引き出しつつ、蝶やセミ、バッタやカナヘビなど生き物の飼育を通して、子ども達の中で生まれる疑問を、観察によって解き明かせるように、こまかな学習支援を通して、科学する心の芽を育てた実践を論文にした。

 毎年、最優秀園が2園と優秀園が12選ばれる中、伊野田幼稚園は最優秀園は逃したものの優秀園の中でもトップとなる審査員特別賞に輝いた。

 教育長は「自然豊かな幼稚園ならではの取り組みではないかと思う。また学習発表会の場でおとうさん、おかあさんの前で学んだことを発表できるのはすばらしい。すでに幼稚園で博士になっている」と、3氏のプログラムで学んだ子ども達4人を絶賛していた。

 主催するソニー教育財団は、子ども達に創造的、先駆的な取り組みを行う全国の学校、先生方を支援するための公益財団法人で、毎年、教育助成として優れた教育実践と計画をまとめた論文を募集。優れた取り組みに対して助成金などを贈呈している。

 この日、伊野田幼稚園に贈られた目録も公表し、金20万円とソニー製カメラのサイバーショットが贈られたことを報告していた。

 なお吉濱園長は「今後も、観察を続けて、次年度も挑戦していきたい」と、二人の教諭は述べていると、次年度へ向けた意欲を代弁していた。

(流杉一行)

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