初の国際航空貨物の輸出

 2013年3月に開港した新石垣空港は、現在台北路線、香港路線と直行便が就航する国際空港としての機能高め、その地理的な有利さと自然豊かな魅力を存分に発揮して、好調な観光振興を遂げている。

 今年4月に県内2番目の税関空港となった石垣空港は、関税に関する機関を整備する課題がある中、いよいよ輸出業者が登場して、実際の空便による国際間取引を開始した。

 12月19日午前9時30分から石垣空港貨物代理店棟他所蔵置き場所前で国際航空貨物の初輸出セレモニーがおこなわれた。

 この初の輸出をするのは石垣市特産品振興組合で、航空会社は香港エクスプレス。出荷先は香港コンベンションセンターで、12月24日から28日まで開催される香港フードフェスティバルに出展されるもの。

 出荷内容は5箱の約630キロ。菓子、黒糖、青果加工品、飲料、調味料、かまぼこ、肉加工品、清涼飲料水、酒類などの25商品。

 開式では、特産品プロモーション事業の主催者でもある中山義隆市長が挨拶に立ち、「本日は石垣市の地域活性化を推進する新しい1ページとなる日であります。新石垣空港から初となる国際航空貨物の輸出が実現し、常時外国貿易のために開かれる状況の幕開けをお喜び申し上げます」と述べていた。

 石垣市特産品振興協同組合の宮城龍二代表理事が輸出業者としての挨拶を実施。

「経済振興公社や特産品振興組合など、1カ所にまとめることにより、輸出に必要な手続きの代行業などが必要となるなど、そこで1カ所にまとめた多くの利点が増える」と、新たな時代への備えを提言していた。

 香港エクスプレスのカーゴマネージャーのトーマス・ミュー氏が挨拶に立ち「香港エクスプレス社は2013年に誕生。今は26都市900万人を輸送、そのうち450万人10カ所の日本の都市にきている」と会社を紹介していた。

 セレモニーはこのあとテープカットと除幕式が同時に行われ、カート車両に引っ張られて、その場から航空機のつく場所へ出て行き、参加者はその出荷を拍手して見届けていた。

 その後、午前11時30分初の香港行きの香港エキスプレス機で荷物は、香港へ直行した。

(流杉一行)

この記事をシェアする