干川明さんがサンゴ礁保全奨励賞受賞

 12月8日午後1時半から石垣市役所庁議室でNPO法人石西礁湖サンゴ礁基金の一行が副市長漢那政弘に、11月に開催された本年度日本サンゴ礁学会で日本サンゴ礁保全奨励賞を干川明理事が受賞したことを報告した。

これは干川氏が、長年に渡り石垣島などで取り組んできたサトウキビの株出し栽培などの赤土流出防止の取り組みと成果が「石西礁湖サンゴ礁基金などの支援に基づく石垣島での赤土流出対策の取り組み」として高く評価されたもの。

干川氏は、サトウキビ畑から流出する赤土に関し、大学研究者とともに流出現場で装置を使い、その流出を測定。株出しの畑の流出が少ないことをデータで確認。

株出しの難点であった病害虫をベイト剤によりクリアできることから、関連団体へ呼びかけて株出し推奨に邁進。

石垣市やJA八重山が補助で支援して、広範囲に広がり、200ヘクタールしかなかった株だし耕地面積は、600ヘクタールに拡大。成果を生み出している。

 この日、受賞の喜びを記者に聞かれた干川氏は、サンゴを守る取り組みを陸域で取り組む人がなかったことで日本サンゴ礁学会に評価されたのは、うれしいと述べていた。

 農家の理解あって実現しているところもあり、支援する農家が補足してしつつも、今回、長年の取り組みを評価された喜びを言葉で表さず、笑顔で株出しの効果を語っていた。

(流杉一行)

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