特別支援学校高等部の生徒らがボーリングで盛り上がる

 4月29日午前10時から八重山特別支援学校高等部の生徒36人と引率教師ら22人が、春の遠足として、あやぱにボールでボーリングを楽しんだ。

 あやぱにボールは通常午前は閉まっているが、この日は特別開放して第一レーンから第11レーンまでを動かし、支援学校の生徒が安全に楽しめるように、配慮。

 10時から5分ほど練習時間を設けて、皆一斉にボールを投げると、ボーリング場にはボーリングの球が転がる音や、ピンが倒れる音のほか、思い通りにピンが倒れても倒れなくても、歓声が会場に響き渡った。

 棚原憲太郎教諭によれば、これまでこの時期の春の遠足を屋外で企画するも、大概が雨天に遭い、ぐしょ濡れで帰ることが多いとのこと。遠足で1年から3年までの全校生徒の交流のねらいが、達成できないことになってしまう。小学部から中学部への進学には、ほぼ人の出入りはないが、高等部ともなると、ほかの支援学校の中学部から本校高等部へ入学する学生もいるため、春の遠足での交流は大切な行事とのこと。2年に一度のペースで行われる春の遠足は、多感な思春期に大勢で交流できる大切な行事。それが天候で壊されるより、いっそ室内で交流できるイベントに切り替えることで、ねらいも達成できるというもの。かくして、高等部でのボーリングによる春の遠足は、初めての試みとなった。

 会場では、ガーターが出た後、教師の助言でスペアをとれて、大いに喜ぶ生徒や、車いすの生徒が、補助具をつかって投げ、大喜びの様子など、終始、各レーンで大いに盛り上がっていた。

(流杉一行)

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