きょうは八重山かまぼこの日

毎日のように食卓にのぼるし、つまみになるし、手土産になるし、やいまぴとぅ(八重山人)にとっては欠かせないなじみ深い八重山かまぼこ。

きょう2月22日は「八重山かまぼこの日」。午前10時からJAゆらてぃく市場でかまぼこの無料配布がおこなわれる。約300パック、例年、20~30分で無くなるという。

記念日制定の目的と八重山かまぼこのこれからについて、金城かまぼこの金城球二さん(株式会社石垣島かまぼこ代表取締役)に聞いた。

「八重山かまぼこのブランドを守りより高めていこうと、地元3業者が協力して2008年に地域団体商標を取り、その登録日の2月22日を八重山かまぼこの日と制定しました。ある調査によると、石垣の人のかまぼこの消費量が県内でも高いそうです。みなさんに愛されている商品だなあと思います。地元に愛されている八重山かまぼこですが、記念日をもうけることでさらにクローズアップし再認識してもらいたいと」

「県内ではブランド化されている八重山かまぼこ。業者足並みを揃えて今度は全国的なブランド化をめざしたいですね。内地では、沖縄でかまぼこが食べられていることすら知らない方が多いですから、例えば県外の物産展などに積極的に参加してPRするとか」

「たらし揚げでも、アーサ、もずく、ピパーズ、と各社オリジナル商品が増えてきましたが、まだまだいろんな種類ができると思います。食べ方の提案も必要ですね。お肉の代わりになるとか、ヘルシーなところをもっと強調するとか、料理の専門家とのコラボなどもできるといいですね」

「揚げたてのかまぼこを食べてもらうために、ゆらてぃく市場にパーラーを出して、提供しています。すぐに食べたいという観光客などに喜ばれています。かまぼこ屋の新しい展開も必要じゃないですかね」

最後に、金城かまぼことご自身の話を。

「今年で創業58年です。もともとはかまぼこ屋ではなくて、カチューヤーでカツオを蒸した時、割れた部分に魚のすり身を埋めて整形するという仕事を祖母がやっていて、その残りを揚げてかまぼこにして市場に出していたのが、昭和32年に長崎御嶽の東に店を構えたのが始まりです」

「次男坊でかまぼこ屋を継ぐ気はまったくなかったのですが、親父が体調をくずしたので帰ってきて販売を手伝っているうちに、この店を残していかなきゃという使命感が出てきました。これまでかまぼこ屋の孫、次男坊という言われ方をしてきましたが、『かまぼこ』がつかなくなるとちょっとさびしいなあと思って。自分の子・孫にも繋げていきたいと思うようになりました」

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