やいまーる外電

島々が集まる祭典「アイランダー2018」に竹富町が出店!

 全国の島々が集まる祭典「アイランダー2018」(国土交通省/公益財団法人日本離島センター主催)が11月17日(土)、18日(日)の両日、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館3F展示ホールCで開催された。

 同イベントには北は北海道から、南は沖縄まで、80に及ぶ島々が出店。沖縄県下からは「竹富町の島々」のほか、伊是名島、粟国島、渡嘉敷島、久米島、南大東島、多良間島がブースを出していた。

 このイベントの特徴は、単なる特産品の販売や観光PRにとどまらず、各島々が移住相談、工芸体験・ワークショップ、求職相談など、さまざまな目的で出店している点だ。そのほか、グルメ食堂では各島の食を味わうことができ、太鼓、歌、踊りなど伝統芸能を始め、島の魅力をライブでアピールする「アイランダーステージ」も披露された。

 我が「竹富町の島々」のブースでは、町役場が中心となって、移住相談や西表黒糖工場の臨時職員募集などを行なっていた。

 離島と首都圏に住む人々との架け橋になっている同イベント、来年以降も継続して開催してほしいものだ。

(取材・文=ミカエル・コバタ)

和光青年会主催の「経堂エイサーまつり」で9団体が熱い演舞を披露!

11月11日(日)、東京都世田谷区にある小田急電鉄・経堂駅南口の経堂農大通り商店街で「第7回経堂エイサーまつり」が開催された。

同イベントは、地元経堂にある和光小学校の母体・和光学園の生徒、OBで構成されたエイサー団体・和光青年会が主催するもので、12年にスタートした。

同団体は、経堂農大通り商店街が主催する「経堂まつり」に10年以上にわたって参加し、地域コミュティーの発展に貢献してきた。それをきっかけに、「お世話になってきた経堂の街で何かできないか?」と考え、「地域の皆さまと一緒に盛り上がるお祭りをやりたい」との思いから、経堂農大通り商店街振興組合の協力を得て、「経堂エイサーまつり」が始まった。

今年参加したのは、主催の和光青年会を始め、傘下の和光小学校6年生有志、町田琉、町田エイサー青海波、桜風エイサー琉球風車、経堂むらさき連、美ら星エイサー、東京中野区新風エイサー、東京中野真南風エイサーといった関東の有力な9団体。

同商店街の道路を、一時車両通行止めにして、道じゅねのスタイルで、経堂駅前から大橋交差点までを練り歩き、各団体が熱い演舞を披露。主催の和光青年会は、お世話になっている居酒屋に入って、店内で演舞を見せるサプライズもあった。

主催者と地元商店街が一体となり、地元住民が多数集まった「経堂エイサーまつり」は、まさに“地域密着”感がたっぷり。会場整理などは出場チームが自ら行うなど、まさに手作りでアットホームな雰囲気で、「新宿エイサーまつり」などの大きなイベントとはひと味違う良さがある。

商店街の皆さん、駆けつけた沿道の地元住民も、目の前で見る、迫力あるエイサー演舞に大いに喜んでいたようだ。今後も長く続いてほしいイベントだ。

(取材・文=ミカエル・コバタ)

「鶴見ウチナー祭」、BEGINの出演で大盛況で幕!

「第3回鶴見ウチナー祭」が11月10日(土)、11日(日)の両日、神奈川・横浜市鶴見区の入船公園で開催された。

同イベントは「これまで横浜産貿ホール(中区)でやっていた『ウチナー祭』を鶴見でやりたい!」との有志の熱い思いで実行委員会が発足してスタートした。

鶴見は沖縄からの移住者や、その子孫が数多く居住する地区で、「沖縄タウン」と呼ばれる街があるほどで、地元での「ウチナー祭」開催は、関係する人々にとって待ち望まれたものだったようだ。

イベントでは、沖縄にゆかりあるアーティストや三線民謡、琉球舞踊などのライブ、沖縄そばやタコライスなど沖縄グルメや観光PRブース等の出店、琉球着付け、シーサー色塗り、三線、一五一会などが体験できるワークショップが催された。

我が石垣島からは初日にきいやま商店が出演、2日目の大トリでは、BEGINが「BEGINのマルシャショーラin横浜つるみ」と題して出演した。
「マルシャショーラ」とは、ブラジル・サンバの起源となった「マルシャ」のリズムと、八重山の方言で ”〜しようよ”という意味の「ショーラ」を掛け合わせた言葉で、今やBEGINのライブではすっかりおなじみの音楽となった。

最近では八重山でのイベントに積極的に出演しているBEGINだが、首都圏でフリーライブを開催するのは異例なこと。入場無料とはいえ、そこはサービス精神旺盛なBEGINのことだ。通常の有料ライブのときとなんら変わりないノリで、マルシャのリズムに乗って、「海の声」「三線の花」「国道508号線」「オジー自慢のオリオンビール」「ソウセイ」「笑顔のまんま」などの名曲を次々と披露。最後は大ヒット曲「島人ぬ宝」で締めくくった。

披露したのは実に25曲に及び、1時間10分にわたる濃厚なステージに、集まった大観衆は大盛り上がりで、フィナーレの大カチャーシーでイベントは幕を閉じた。

昨年の来場者は2日間で約5万5000人(主催者発表、以下同)だったが、今年は初日が約2万人、2日目はなんと約5万人を動員し、2日間で来場者は7万人となった。前年より、実に約1万5000人も来場者が増えたわけだが、BEGINの出演が、それに大きく貢献したであろうことはいうまでもないだろう。

地元・鶴見の人だけではなく、他の市や県からも多数の来場があったようで、会場最寄りのJR鶴見線浅野駅は、ふだんはあまり利用者が多くないが、BEGINの出演日は電車も朝の通勤ラッシュ時並みの混雑となり、同駅には人があふれかえる状況で、時ならぬ“BEGINフィーバー”となったようだ。

まさに大盛況となった同イベント。来年もまた、来場者を大いに楽しませてほしいものだ。

 なお、BEGINは約3年ぶりのニューアルバム「Potluck Songs」(ポットラック・ソングス)を12月12日にリリースする。
https://www.begin1990.com/news/release.php

(取材・文=ミカエル・コバタ)

京都泡盛同好会例会、15周年を記念し趣向を凝らした一夜となる

第15回 輝く泡盛・京の錦秋の集い -京都泡盛同好会例会-
 
場所:京都ホテルオークラ
日時:2018年11月16日  18:30~
主催:京都沖縄同好会 共催:沖縄県酒造組合

 
 
京都泡盛同好会が今年も開催された。
開場前から多くの人々が受付を済ませ、ロビーでのウェルカムコンサートに耳を傾けている。
会場の扉が開くと、沖縄県酒造協同組合を含む19の酒造メーカーが出展しているドリンクブースが目の前に。
人々はウェルカムドリンクを手に座席へと向かい、開演までの30分の間に再び泡盛の品定めにブースへとやってきて早速各社の味を楽しんでいた。

 
京都泡盛同好会・小沢八十二副会長による開会宣言の後、同会長・門川大作氏の代理で、同副会長・上原任氏(石垣島)より主催者挨拶がなされた。

 
続いて、もう一つの主催団体である沖縄県酒造組合会長・佐久本学氏からも挨拶が行われた後、来賓代表挨拶、来賓紹介と続き、乾杯となる。
30以上の円卓を囲んだ人々が集う会場から、今年の開催を祝う拍手が鳴り響いた。
 
プログラムを見ると、「第2部 琉球舞踊」の最初の演目のタイトルは「首里城ファンタジー」とあり、「出演者をお楽しみに!」と書かれてあった。
15回目という一つの節目の年ということで、特別な演出のようだ。
厳かな雰囲気で演目が始まる。
琉球王朝時代の王様の衣装で王妃役を伴って登場したのが、京都泡盛同好会会長である門川大作氏(現・京都市長)とわかると、会場は大いに盛り上がった。

 
提供メーカー紹介、2018年泡盛の女王挨拶を挟んだ第2部・第3部では、琉球舞踊や演奏、エイサーなどが披露され、参加者は泡盛や料理を味わいながら舞台を楽しんだ。
演目には「鷲の鳥」「マミドーマ」もあり、八重山の雰囲気も味わえた。

 
さらに今年はミヤギマモル(石垣島)のライブも。

代表曲「やいま」や「琉球ムーン」などで人々を魅了した。
 
最後は、主に京都で活躍していると思われる人達の演奏によるカチャーシー。
獅子も登場し、にぎやかに締めくくられた。

 
今年は参加者全員へもれなく記念のミニボトルが配られ、恒例の「泡盛大抽選会」で当たった人だけでなく皆が泡盛を手に帰途についた。

来年の日程は、11月22日。
どんなお酒と出合えるか、今から楽しみである。
 
 
 

【余談:酒飲みのよしなしごと(6)】

 
この手のイベントでは毎回、まだ濃いロックやストレートの最後の一口を残しておいたグラスを下げられて、残念な思いをしてきた。(「酒飲みのよしなしごと(5)」
「今回こそは、それを防ごう」とこれまでも何度か考えていたものの、先月参加した「関西泡盛同好会」でも果たせなかったことを、今回いよいよ決行した。
題して「付箋紙にメッセージを書いて『まだ飲んでいる』アピールをしてみる作戦」、である。
試しに、一枚の付箋に「まだ飲んでいます」と書き、序盤からグラスに貼って飲んでみた。
湿気で粘着力が低下しそうになってきたので、箸袋に貼り直しておいた。
 
今回も顔なじみの方々の所へ挨拶に行ったり、撮影したりで、何度も席を外す。
結果は、付箋の効果があったのかたまたま下げられなかったのか、どちらかわからないが、今回は最後まで全てのグラスの泡盛を味わいつくすことができた!
洗って回転させなければいけないグラスではなく、プラスチックコップだったからだろうか?
ともかく、いただいた貴重なお酒を全て飲み切れたのは、今回が初めてである。
普段なかなか飲む機会のない泡盛を飲めた喜びの気持ちがさらに高まった。
 
今回味わった泡盛は以下の通り。

・忠孝酒造(株) 
「黒あまざけ」 
  ウェルカムドリンクは、珍しくノンアルコールの甘酒を試してみた。
  黒麹仕込みの甘酒で、天然のクエン酸のほのかな酸味でより飲みやすい。
「忠孝原酒(沖縄県産マンゴー果実酵母仕込み) 44度」
  スタッフさんの解説通り後味がほのかに甘かった。
 
・(株)多良川
「長期熟成古酒 久遠 30度」 
  十年古酒をベースに、十年以上の古酒と少し若い古酒を注ぎ足し長期熟成させてあるそうだ。(画像右の箱)
「10年古酒久遠 43度」(画像左の箱) 
  こちらも美味しい。やっぱり古酒は味がまろやかになって、度数は高くとも飲みやすい。
 
・請福酒造(有)
「直火請福」 
  最後は今回出品された唯一の八重山からの泡盛で締めくくる。
 
もう一種類古酒を飲んだのだが記録し損ねた。
瑞泉酒造(株)の「御酒古酒」。度数は失念。
  沖縄戦で壊滅した戦前から使われていた瑞泉の黒こうじ菌が、東大の研究室で生き続けていたことが1999年にわかり、復刻させた泡盛だ。
  「物語」に惹かれて飲みたくなるタイプ。
 
今回も様々な泡盛を味わえ、大満足!

東京に与那国織の小物製品が勢ぞろい/南の島の染織物 ~与那国島からsakura craft~

 「南の島の染織物 ~与那国島からsakura craft~」展
 場所:琉球伝統工芸館「fuzo(宝蔵/ふぞう)」(銀座わしたショップ内)
 期間:2018年10月15日(月)~11月25日(日)

 
10月に兵庫県での「ぬぬぬかいしゃ(布の美しさ)展」についてご紹介した。
そこに出品していた与那国島の染織工房・雑貨さくらの作品を、銀座の琉球伝統工芸館fuzoの企画展「南の島の染織物 ~与那国島からsakura craft~」にて、現在買い求めることができる。
本展のための新たな作品も追加された。
 

与那国島の植物で糸を染めた手織布を用いた様々な小物が、これだけの種類・数を一度に揃う機会もなかなかないと思われる。
しかも、直接手に取って見ることができるという貴重な機会だ。
 
手前の照明は、木製品の職人さんとのコラボらしいが、クッション、カメラストラップ、パネル、帽子、バッグなど、ほとんどが作家である稲川留美子さんの手作りと聞いた。
 

 
稲川さんは与那国織の織り子でもあるので、布ももちろんご本人の作品だ。
男性が使えそうな物もあった。
 

 
与那国島の伝統的な祭り衣装である「ドゥタティ」の生地のバッグなどもある。
 

 
fuzoのスタッフさんによると、10月の記事にあった「島のオジイの手作り籠と与那国織のコラボバッグ」は、先の展示会でほとんどが売れてしまい、東京には一点だけ来たそうだ。
それもファンが早々に買ってしまい、この先なかなか手に入りづらい状況とのこと。
オジイの籠、稲川さんの加工、どちらも一点一点手作りのため、制作には時間がかかるようだ。
 

今週末には「マース袋づくり」のワークショップがあり、ご本人が上京される。
作品について直接話を聴いてみたい人は、その時間の前後に行ったらその機会を得られるかもしれない。

 雑貨さくら ウェブサイト:https://www.sakura-yonaguni.com/

第37回 関西泡盛同好会例会と、「酒飲みのよしなしごと(5)」

 第37回 関西泡盛同好会例会
 
 場所:KKRホテル大阪
 日時:2018年10月3日  18:30~
 主催:関西泡盛同好会 後援:沖縄県酒造組合
 協力:沖縄県大阪事務所/大阪沖縄県人会/沖縄県人会兵庫県本部
    琉球新報大阪支社/沖縄タイムス

 
 
今年の関西泡盛同好会例会は、大阪城のライトアップが見えるホテルで開催された。
沖縄県酒造組合と酒造会社8社が来阪してブースを開き、加えて請福酒造を含む11社の泡盛がずらりと並んだ。

 
関西泡盛同好会会長・中山正暉氏、沖縄県酒造組合会長・佐々本学氏らの挨拶の後、乾杯が行われた。

 
立食パーティー形式になっており、来場者はめいめいにテーブルを囲み、内地では日頃なかなかお目にかかれないような種類の泡盛や、古酒、リキュールを楽しみながら、料理に舌鼓を打った。
京都泡盛同好会や京都沖縄県人会、近畿八重山郷友会の方々の姿もあった。
 
酒造組合による来場酒造メーカー紹介と、泡盛の女王からの挨拶が終わると、琉球民謡や八重山伝統芸能、抽選会などの余興タイムとなる。

 
八重山伝統芸能は、関西やいまー会のメンバーが「マミドーマ」、「鳩間節」、「鳩間の港」を踊った。


「鳩間の港」では、飛び入りで踊る来場者の姿も。
きっと八重山出身の人なのだろう。
 
最後は、ステージ上のエイサーチーム・琉球祭り太鼓大阪支部のメンバーらとともに人々はカチャーシーを舞い、拍手とともに閉会となった。
 
 
来月には「京都泡盛同好会例会」が京都市内で行われる。
今年15周年を迎え、節目の記念の宴となる予定とうかがった。
京都沖縄県人会北部支部による「第2回沖縄フェスタ 京都北部」も開催される。
また愛知県内では、八重山舞踊・八重山民謡「やいまぬ唄心いつぃゆまでぃん」と題して、東海八重山古典民謡保存会 設立20周年記念公演が予定されている。
 
 
 

【余談:酒飲みのよしなしごと(5)】

 
ところで、このような泡盛同好会イベント記事に、毎回書いていることがある。
今年こそ用心しなければと思っていたのだが…。
 
後半のお楽しみとしてグラスの底に残しておいた上等古酒を、今回もまた撮影のために席を外したわずかな隙に下げられてしまった!
我ながら、毎回学習しておらず同じ目にあっているのが情けない。
今回下げられたグラスは、58度古酒というレア物のストレート(酒造メーカーさんおススメの飲み方)。
ちびりちびりと味わっていたので、一見残りが少量でも一口どころか数口分はあっただけに、よけいに残念。
…というわけで、今回は酒造メーカーさんのブースへ行き、理由を話して、少しだけおかわりをいただいたのだった。
 
これまでの苦い経験をふまえて、会場までの道中、「今年は『ストレート(またはロック)を最後の一口まで楽しんでいる最中です』と書いた付箋紙をグラスに貼ろうか」と真剣に考えていた。
しかし、会場で顔見知りの人たちと会い、挨拶をかわし、乾杯! となったら、会話も弾み撮影もしないと、で、もうすっかり忘れてしまっていた。
当日現地で付箋に書くという作戦は、果たされることもなくイベント終了。
次回は、あらかじめ書いた物を持って行ってみようか(笑)


 
今回筆者が味わった泡盛(各画像の真ん中のボトル)

沖縄県各地の泡盛を知ることができる曲。
「盛り泡ろう!」 歌:きいやま商店

東京・浅草の国際通りでエイサーイベントが開催される!

 9月23日、東京有数の観光名所である浅草の雷門、浅草寺のほど近くにある“国際通り”(通称=ビートストリート)で行われた「浅草国際通りビートフェスティバル2018」(主催=浅草国際通り商店街連合会)で、「第10回エイサーパレード」が開催された。

 国際通りといえば、那覇随一の観光地の名称でもあるが、浅草のそれは、かつて松竹歌劇団の公演などで賑わった国際劇場が通り沿いにあったことに命名が由来されたという。
 従って、沖縄の国際通りとの関係性はないが、名称が同じとあって、親近感を感じさせてくれる街だ。

 同イベントでは、国際通りの車道1車線を通行止めにして行われた「エイサーパレード」で道じゅね、国際劇場の跡地に建つ浅草ビューホテルの2F公開空地(ビュービットデッキ)でエイサー演舞が行われ、和光青年会、琉球舞団 昇龍祭太鼓などが熱い演舞を披露。沿道、特設会場に集まった観衆を大いに沸かせてくれた。

 また、イベント開催にあたって、同商店街では、お客様感謝セールを実施し、利用者を対象に福引き抽選会を行い、地元の商店街は大いに賑わっていた。

 浅草の商店街と、沖縄文化が融合された素晴らしいイベントだけに、今後もぜひ継続してほしいものだ。

(取材・文=ミカエル・コバタ)

「ぬぬぬかいしゃ(布の美しさ)展」、兵庫県にて開催中

日時:10月2日(火)~7日(日) 11時~18時
場所:ギャラリー・ストラッセ(兵庫県西宮市)
 
 

西表島、与那国島、沖縄本島の染織作家9人による作品展が、兵庫県西宮市のギャラリーで初日を迎えた。

【作家】
西表島:秋田由紀子・上森佐和子・亀田恭子・前津雪絵
与那国島:稲川留美子
沖縄本島:兼城由香利・下田幸子・比嘉浩子・平田和子
 
 
ギャラリーオーナー飯島路子さんによると、本展は3年に一度開催しており今回で6回目になるという。
 
初回から参加している人もいれば、今回在廊していた与那国島の稲川さん、西表島の上森さんのようにこれまでも何度か参加している人もいる。
沖縄本島からの参加は今回が初めてだそうだ。
現地の植物による草木染めの糸を用いて織った布、またそれらを用いて制作した様々な作品が展示されていた。
 
大半が手織り・手作りの一点物とあり、初日オープンとともに多くのファンが来場し、早速買われて行った作品もあった。
以前購入した物を今も使っているのだと作家に見せながら話す人の姿もあった。
 
 
在廊していた作家たちと作品を紹介しよう。
 

稲川留美子さん : 雑貨さくら(与那国島)

 

日頃着物用の反物を織っているが、今回は四本の与那国織の反物で様々な小物を制作。
島の民具作り名人のおじいとのコラボ籠バッグや、クマのぬいぐるみ、間接照明など、幅広い商品ラインナップ。
本展の後、銀座わしたショップB1「fuzo」にて、11月後半まで作品展「南の島の染織物 ~与那国島から雑貨さくら~」が行われる予定。


 
 

上森佐和子さん : 藍夏(aika)(西表島)

京都で織りを学び、八重山へ。
当初は別の目的で訪れたが、八重山でも織りができるとわかり、後に移住。
現在、個人で活動すると同時に西表手仕事センターにも所属。
ミンサー織りだけでなく麻と綿の糸の混ざった「ぐんぼう」と呼ばれるタイプの生地も織り、帽子やワンピースなどに仕立てた。


 
 
沖縄本島からのお三方。
 

下田幸子さん : 浜夕工房(沖縄本島)

識名に工房を構える伝統工芸士。
今回は細やかな織りの模様が特徴の首里織のショールやがま口バッグを展示。


 
 

平田和子さん : ハイオ織 織り師(沖縄本島)

「ハイオ織」とは、ヨーロッパで織りの技術を身につけ戦後南風原に伝授したハイオ神父にちなんだ名前なのだそう。
ショールは裏表両面を「表」として身に着けることができるのがハイオ織の特徴。


 
 

比嘉浩子さん :ておりTissuri(沖縄本島)

首里織の布を用いたアクセサリーなど。
直径3cmほどのくるみボタンのような大きなパーツが連なるネックレスが印象的。


 
 
展示販売のため、初日午前中は一番作品数が多く、様々な色と作品に溢れたカラフルな空間だった。
会期は7日(日)まで。

竹富町施行70周年記念公演 沖縄県竹富町 島々の民俗芸能「世乞い」

竹富町施行70周年記念公演 沖縄県竹富町 島々の民俗芸能「世乞い」
 
 日時:2018年9月24日 17時~ 
 場所:国立劇場 大劇場(東京都)
 主催:主催竹富町・竹富町教育委員会
 【共催】竹富町民俗芸能連合保存会

 
 
2018年7月、竹富町は村から町へ昇格して70周年を迎えた。
これを記念して、国立劇場にて「沖縄県竹富町 島々の民俗芸能『世乞い(ゆーくい)』」が上演された。
 
竹富町の西表島以外の各島々から6つ、西表島からは4つ、計10の民俗芸能保存会がそれぞれに伝わる伝統芸能の演目を披露した。
郷友にとっては故郷から遠く離れた東京の大きな舞台で身内や知人が活躍するイベントでもあり、かなり早い時間から多くの人々が列をなして入場を心待ちにしていた。
当日券の発売もあって、会場の3階席まで人々で埋まり、大盛況の内に幕を閉じた。 
 
プログラムは次の通り。
 
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【第一部】
1.古謡 「種取祭・世乞い唄」 竹富民俗芸能保存会
 (東京竹富郷友会14名)

2.舞踊 「デンサ節」 上原民俗芸能保存会

3.歌舞 「矼(はし)ゆば節」 古見民俗芸能保存会

4.狂言 「ピラ狂言・鳩間中森」 鳩間民俗芸能保存会

5.棒芸 「シーシン棒」 波照間民俗芸能保存会

6.舞踊 「フタディ口説」 干立民俗芸能保存会

7.歌舞 「ダートゥーダー・小浜節」 小浜民俗芸能保存会

8.舞踊 「黒島口説」 黒島民俗芸能保存会
  
【第二部】
9.神行事 「西表島の節祭」 西表民俗芸能保存会
    (東京西表郷友会15名)

10.古謡 「巻き踊り(節祭)」 新城民俗芸能保存会
    (東京新城郷友会17名)

フィナーレ 全員
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1.古謡 「種取祭・世乞い唄」 竹富民俗芸能保存会

花道から行列が入場。
迎える人々は、舞台の幕に描かれた民家とその前に設置された石垣との間で待ち受け、そこから迎え出た。祭りの一場面を忠実に再現。

 

2.舞踊 「デンサ節」 上原民俗芸能保存会

上原村が新たに村建てされた頃、村を一つにまとめるために作られたと言われる。

 

3.歌舞 「矼(はし)ゆば節」 古見民俗芸能保存会

かつて何度も流された木の橋が石の橋に作り替えられた時の喜びの唄。
踊り手が身に着けている衣装は100年以上前から保存されている貴重な物。

 

4.狂言 「ピラ狂言・鳩間中森」 鳩間民俗芸能保存会

沖縄本島から来た男が主人公の狂言は、ウチナーグチで伝承されている。

 

5.棒芸 「シーシン棒」 波照間民俗芸能保存会

島の暴れ獅子を誘い出す舞。
南方諸島からの漂流民が伝えたと言われている独特な調べ。
舞台中央から笛・ドラがせり上がってきた演出に、場内がどよめいた。

 

6.舞踊 「フタディ口説」 干立民俗芸能保存会

江戸時代に内地で流行した「口説」は、ここ干立にも伝わった。
干立の様々な祭りに欠かせない演目。

 

7.歌舞 「ダートゥーダー・小浜節」 小浜民俗芸能保存会

独特の風貌の面と所作のダートゥーダー。唄も意味不明で謎めいている。
結願祭では滑稽と75年間祭りの舞台から消えていた後、2001年に復活した。
そのユーモラスな動きに、客席から笑い声が上がった。

 

8.舞踊 「黒島口説」 黒島民俗芸能保存会

島建て・村建てのすばらしさや、島の行事、人々の暮らしなどが描かれている。

 

9.神行事 「西表島の節祭」 西表民俗芸能保存会

祖納の節祭(シチ)をコンパクトにまとめて再現。
本来は、6時間かけて行われる行事である。



 

10.古謡 「巻き踊り(節祭)」 新城民俗芸能保存会

旗を持った人を中心に、何重にも輪になり行われる巻き踊り。
今回は、ここまで舞台に登場した民族芸能保存会の人々も参加し、演目最後を飾るにふさわしい熱気に満ち溢れた。
西大舛高旬 竹富町長も、旗を持ち、舞った。

 

フィナーレ 全員

舞台でも客席でも人々が舞い、大歓声に包まれた。


 
 
竹富町の島々の祭りを一度に見ることができた、大変貴重な舞台であった。
全国的に少子高齢化の進む中、伝統行事や芸能の維持継承には様々な課題や苦労もあるだろうが、島にとって、地域にとって大切なものがこれからも受け継がれていくことを願ってやまない。

残暑のなか、エイサーで東京・町田の街が熱く燃えた!

 9月8日(土)、9日(日)の両日、東京都町田市の町田駅(JR・小田急)周辺の会場で「第32回フェスタまちだ2018~町田エイサー祭り」(主催=町田市中央地区商業振興対策協議会など)が開催された。

 町田は、沖縄県出身者や、その子孫が数多く住む神奈川県に隣接する街とあって、古くから沖縄文化が根付いており、エイサーも盛んだ。

 初日は市民広場で2団体がエイサー演舞を披露し、駅周辺の道路では、地元の町田琉、町田エイサー青海波が“道じゅね”で練り歩き、盛り上げた。

 メインイベントとなる2日目は、9月ながら、30度超えの好天で、エイサーには絶好の天候となった。

 町田を拠点にする町田琉、町田エイサー青海波、町田遊星や、町田に縁が深い和光青年会など、関東から19団体が参加し、カリヨン広場、東急会場、浄運寺会場で、入れ替わり、立ち替わりで、熱の入った演舞を披露。

 フィナーレは出演団体、観客が入り乱れての大カチャーシーを繰り広げ、熱狂の渦で幕を閉じた。

 また、市民広場では琉球舞踊、琉球民謡が披露され、「ぽっぽ町田」会場では、昨年に続き、“沖縄音楽界の大御所” よなは徹がフリーライブを開催し、多くの観衆を、その歌声で酔わせていた。

 今年は関東最大級のエイサー大会である「新宿エイサーまつり」(7月28日)が台風接近による悪天候のため、有力団体が相次いで出演を辞退し、わずか2時間で打ち切りになる消化不良な事態になった。一方、それに次ぐ規模の「町田エイサー祭り」は天候にも恵まれて、エイサーファンの溜飲を下げてくれたようだ。

 “地域密着”のエイサー大会である「町田エイサー祭り」は、「新宿エイサーまつり」とは、ひと味違う良さがある。来年もまた、町田市民、エイサーファンを熱く燃えさせてほしいものだ。

(取材・文=ミカエル・コバタ)

第25回沖縄の工芸展 ~沖縄工芸ふれあい広場~

沖縄の工芸展
期間:2018年9月7日(金)~9日(日)
場所:時事通信ホール(東京都)
 
 

昨年、例年の開催時期と旧盆が近かったために9月後半に開催された本展は、今年は従来の9月上旬の時期に開催された。
初日オープン前、出展する組合の方々のミーティング場所から、琉球舞踊による座開きが行われている音が聞こえた。
平日にもかかわらず、先着順抽選会にはオープン時から人々が並んだ。
 
今回もまた八重山からは、八重山上布・ミンサー(石垣市)、八重山ミンサー(竹富町)、与那国織が出展した。
 
 

●八重山上布・ミンサー(石垣市織物事業協同組合)


今年新しく、組合のタグを作ったとスタッフさん。
藍色の生地に「石」の字をデザイン化されたタグがついた小物は、ちょっとしたデザインの工夫でかわいい感じの印象になっていた。
以前から石垣市伝統工芸館で販売されていた星座の栞の種類も増やしたそうだ。
八重山上布の小物入れは、内側も上布とのこと。

 
 
着物展示会場の方では、石垣市と竹富町、与那国町の織物が一角に並んでいた。
(石垣市、竹富町の八重山上布とミンサー織のコーナー)

八重山上布の手仕事の実演コーナーでは、縦絣糸の捺染の作業がなされていた。
昨年は横糸の捺染実演だったので、今年は縦糸のやり方を紹介するのだそうだ。
画像は、捺染の前段階、染める場所に印を付けている様子。
糸を括って防染するのではなく、糸に直接染料を擦り込む独特の技法を見られる貴重な機会だ。

 
 

●八重山ミンサー(竹富町織物事業協同組合)


西表島や竹富島で織られたミンサー織の帯やバッグ、普段使いの小物が並んだ。
八重山上布の絣模様のしおりもあった。

組合の拠点の一つである「西表手仕事センター」では、そんな手仕事の様子を見学することができる。 https://yaimatime.com/shops/7441/
事前に予約をすればミンサー織り体験も可能だ。
 
 

●与那国織(与那国町伝統織物協同組合)


着物用として織られる与那国花織は絹糸で作られている物が多い。
島の祭りなどで着る伝統的な着物・与那国ドゥタティは綿や苧麻で織られており、一見黒と白の2色に見えるが紺色が入っているのが特徴だ。
その着物を身に着けた、与那国織の伝統工芸士・請舛姫代(うけます)さんが手にしているのは、ご自身の手織りによる手ぬぐい。

模様のところは真田織と呼ばれ、裏表同じ柄になる特殊な技法の織り方なのだそうだ。
その技法が複雑なため現在は織り手が少なく、請舛さんは若手が受け継いでいってほしいと期待を語られた。
この手ぬぐい「与那国シダディ」は米寿を超えて亡くなった方の葬式にも使われるので、長寿のご老人がいる家庭には必ずあるのだとも教えてくださった。
銀座わしたショップでも購入できるが、品薄のようだ。
 
着物展示会場には、与那国織の反物も展示されていた。

 
 
パンフレットによると、会期中は他にも、イベントブースで産地講演会として八重山上布・ミンサーの解説がなされたり、大工哲弘、神谷幸一の二人の民謡唄者によるスペシャルトークショー「三線の魅力について」なども予定されていた。
 
沖縄県内の様々な伝統工芸品の産地組合が一堂に会する本展。
気に入った物と出合ったり、生産者さんとご縁ができたなら、次はその産地や組合を訪ねるのも旅の一つの楽しみとなるだろう。

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平成30年度 とぅばらーま大会 関西予選会

   とぅばらーま大会 関西予選会
 
   日時:9月2日(日)13:00~
   場所:大阪沖縄会館 4階ホール(大阪府大正区)

 
 
 
平成4年(1994年)から始まった「とぅばらーま大会・関西予選会」が、今年も開催された。

 
会場である大阪沖縄会館・4階ホールは満席状態で、途中で椅子の追加がなされるほどの賑わいぶりだった。

 
今年は20名、20代から80歳までの老若男女が予選会に挑戦した。
京阪神地区の人が大半の中、愛知県からエントリーした人もいた。

 
審査中に行われた八重山舞踊。
「イダ舟」、「高那節」、「白保節」。

愛らしい笑顔で踊る少女におひねりが投げ込まれた。
 
 
今年の最優秀賞は塗田康晃さん(左)、優秀賞は北林直樹さん(右)が獲得した。

塗田さんは、10年ほど前にもこの予選会で最優秀賞を得たのだそうだ。
講評では、声のいい人や声量のある人など全体的にレベルが上がったとのこと。
最優秀者・塗田さんは、9月に石垣島で行われるとぅばらーま大会へ出場予定だ。
 
審査発表の後に、最優秀者・塗田さんの独唱が行われた。
舞台の上の出場者も、会場の観客もあらためて静かに聞き入った。

 
六調節、みるく節、ヤーラヨーでの締めくくりで、無事に予選会が終了した。

 
 
———-
予選会終了後、大正駅近くの沖縄料理屋に寄る人々も少なくなかった。
あるグループにご一緒させていただき、筆者も参加した。
予選会に参加した人達、大会を楽しんだ観客の人々などのいくつかのグループでお店も満席。
飲めや歌えやの打ち上げ状態だ。

 
外でエイサーの音が聞こえたので出てみた。
地元のエイサーチーム・がじまる会の道ジュネだった。

来る9月9日(日)開催の、エイサーまつりの告知がなされた。
(昨年のエイサーまつりの様子 https://yaimatime.com/yaimal-gaiden/34277/ )
今年も近畿八重山郷友会の下部組織「やいまー会」が参加する。
近畿地方や愛知、東京のエイサー団体や、沖縄本島からもゲスト団体が来る。
今年も大いに盛り上がることだろう。
 
【第44回エイサーまつり】
日時:2018年9月9日(日) 12時~20時
会場:大正区千島グラウンド(大阪市大正区)

《関連リンク》

鴨川納涼2018で京都沖縄県人会が活躍!

日時:2018年8月4日(土)17:00~22:00
8月5日(日)17:00~21:00
場所:鴨川右岸 三条~四条間(京都市)

 
 
 
2年ぶりに、京都の鴨川納涼2018のイベント会場を訪れた。
今年で49回目だ。

三条大橋の東詰めから見た鴨川堤防には、先月の西日本豪雨で崩れた跡に黒い土嚢が詰まれ、まだ被害の生々しさが残っていた。

今年はその場所を避けて、30ほどの京都在住の各県人会や、京都の伝統工芸の団体、京都府の市町、河川美化団体などがブースを出していた。
筆者が訪れたのは2日目で、この日の京都は39.5度を記録したらしい。
そんな暑さにも負けず、今年も多くの人々が訪れて楽しんでいた。

京都沖縄県人会のブースは、2年前と同じ、三条側から三つ目にあった。

沖縄焼きそば、ゴーヤーチャンプルー、サーターアンダギー、オリオンビールや泡盛など、様々なウチナームンが販売されていた。

京都沖縄県人会のみなさんは、手分けして額に汗をにじませながら役割を果たしておられたが、この厳しい暑さの中、特に鉄板で調理されている会員の方々には頭が下がる思いだった。

舞台では、琉球舞踊がちょうど披露されていた。

筆者は、沖縄県人会ブース奥のイートインコーナーにお邪魔して、居合わせたみなさんたちとひと時を過ごす。

京都には県人会と連携を取りながら活動することも多い「京都沖縄ファン倶楽部」という団体もあり、内地の沖縄ファンの人達も今日は多く来場していたようだった。
唄三線を聴かせてくださった方とそのお隣の男性は、京都の方。三線の男性は、京都や大阪で三線教室をしているのだそうだ。

唄に合わせて、三板を鳴らす人、指笛を吹く人などもいて、とても楽しいひと時だった。
ブースやその近辺では、県人会だけあって、八重山の方、沖縄本島や宮古島出身の方など、沖縄県内の様々なところから京都に来て暮らしている方々のお話をうかがえた。
 
 
県人会ブースを後にして、京都染織青年団体協議会による「友禅流しファンタジー」を見に行く。

昔ながらの、染めた反物を川で洗う様子を見ることができた。
沖縄県人会ブースがある三条側から、もう片方の端の四条側まで歩いてみる。
たどり着いた頃には、日が暮れ始め、提灯や橋の向こうの南座に明かりが灯った。

この日は21時までイベントが続くようだった。
熱中症患者など出ず無事に終わることを祈りながら、会場を後にした。
 
 
 
京都沖縄県人会
 
京都沖縄ファン倶楽部

新宿エイサーまつり、雨天・台風接近のなかでの強行開催に賛否両論

 今年で17回目を迎えた「新宿エイサーまつり」(同大会委員会主催)が、7月28日土曜日に、「新宿に沖縄の風舞う」のサブタイトルのもと、新宿東口一帯で開催された。

 あいにく、この日の東京地方は台風12号接近により、終日雨で、夕方からは豪雨の予報が出されていた。そのため、同日に関東地方で予定されていた主たる野外イベントは、事前に中止が決まり、「墨田川花火大会」は翌29日に順延された。

 そんななか、「新宿エイサーまつり」実行委員会は当日午前8時に、荒天での決行を決断。同イベントは過去16回、雨による途中打ち切りこそあれ、1度も雨天中止がなかった。それ自体が奇跡のようなものだが、実行委員会はジンクスを信じて、強行開催に踏み切ったようだ。

 だが、雨のみならず、台風接近という悪条件下での決行に、多くの出場団体が異を唱えた。当初、26団体(関東22、沖縄県下4)が出場を予定していたが、辞退が相次ぎ、最終的に16団体(主催者発表)のみの参加となってしまったのだ。断腸の思いで辞退した団体も、出場を決めた団体も、思い悩んだ末の決断だったに違いない。

 雨の中での演舞となると、演者にとっては健康被害のみならず、太鼓、旗、地謡者の三線や音響装置に著しい影響を及ぼし、集中力も欠くだろう。観客にとっても、雨に濡れながら、傘を差しての観覧となると不都合極まりない。
 折しも、7月上旬には中国地方、四国地方を中心に西日本豪雨が発生し、多くの犠牲者、行方不明者、被害者を出したばかり。豪雨のなかでの開催では、事故も起こり得るし、ましてや台風が接近するとなると危険。公共交通機関が止まり、演者、観客の帰りの足への影響も出かねないのだ。

 実行委員会が決行を決めた後、東京地方では小雨が降っていた。午後0時から、オープニングアクト(空手)が披露され、午後0時半からオープニングセレモニーが開かれたが、その頃には雨はパッタリ止んだ。「ジンクスは生きていた」と言えなくもないが、その後の予報を見れば、後に豪雨となるのは明らかだった。

 オープニングセレモニーには、同時開催の「沖縄音楽フェスティバル」(新宿文化センター大ホール)に出演する、“沖縄音楽界の大御所”古謝美佐子、石垣島出身のやなわらばーが登場し、琉神の舞いとともに唄を披露。お笑い芸人のパンサー、宮川たまこも壇上に上がり、オープニングを盛り上げていた。また、ミス沖縄コバルトブルーの宮原かなさんも来場し、沖縄観光PRに努めた。


 
 
 昼の部(午後1時~4時)の演舞は、いつ雨が降ってきてもおかしくない天候のなか、スタートしたが、午後2時半頃には、ついに降雨。その後、予報通り、雨足が強くなり、強風が吹き始め、午後3時過ぎに、打ち切りとなった。これにより、新宿東口と西口で開催予定だった夜の部(午後5時~8時)は中止された。

 演舞が披露されたのは、わずか2時間ほど。多くの有力団体が出演を辞退したため、華やかさに欠け、演舞がない枠も生じ、盛り上がりに乏しいイベントとなった。

 実行委員会側には「なんとか昼の部だけでも開催したい」との思惑があったようだが、それもかなわず。来場者も例年の半分程度に激減した。台風が迫るなかでの強行開催には、毎年足を運んでいる愛好者のなかでも賛否両論が巻き起こったようだ。

 同イベントは、交通量の多い新宿通りを一時通行止めにするため、代替日の設定が難しい。今回のように、台風が接近するなかで強行開催したのでは、演者やファンから反対意見が生じるのは免れない。なかには「よく開催してくれた」との声もあったようだが、このような中途半端な開催では、楽しめた人は少ないだろう。

 このイベントは何のために行われているのか? それは実行委員会の自己満足のためではないだろう。あくまでも、この日のために練習に励んできたエイサー団体、毎年楽しみにしている観客がいてのものだろう。豪雨、強風では演者、観客の安全も担保されない。

 このようなことが起きないよう、今後は公園などに会場を移して、順延日を設けるなり、雨天の場合は新宿区内の屋内施設を使用して実施するなりの対応が必要だろう。それにしても、台風接近での開催は誉められたものではない。台風を甘く見てはいけないし、今後に課題を残した。実行委員会には、この経験を今後に生かしてほしいものだ。
 
 
 また、伊勢丹百貨店新宿店では、関連イベントとして、7月25日から30日まで、「沖縄展」を開催。我が石垣島からは、「金城かまぼこ店」「石垣の塩」などが出店し、行列ができるほどの盛況ぶりだった。

(取材・文=ミカエル・コバタ)

猛暑のなか「中野チャンプルーフェスタ」が盛大に開催される!

 7月14日(土)、15日(日)の両日、東京・中野区のJR中野駅北口一帯で、「中野チャンプルーフェスタ」(主催=中野北口昭和新道商店街)が開催された。

 会場となったのは、全国的にも有名な施設・中野サンプラザの前の広場や、隣の中野区役所前広場など。

 同イベントは2005年にスタートし、今年で14回目を迎えた。開催目的は地域の活性化と文化交流で、沖縄の根幹となる精神を守り続け、首都圏における沖縄伝統芸能の普及に努め、新たな相互交流の場として確立していくことを目指している。その長年の成果で、同区内には数多くの沖縄料理店、エイサー団体が存在する。

 まだ7月半ばとはいえ、両日とも折からの猛暑となったが、これもまた“沖縄らしさ”を感じさせる天候だった。

 イベントではエイサー演舞や沖縄アーティストによるライブが披露され、三線体験ワークショップも催され、多くの沖縄グルメの出店があった。

 昨年まで、「後援」にとどまっていた地元・中野区は、今年は「協賛」となり、イベントがより地域密着が強化された。
 来年以降も、中野区と沖縄の文化交流のため、開催を続けてほしいものだ。

(取材・文=ミカエル・コバタ)

先週末は、近畿地方で音楽イベント目白押し!

記録的な猛暑が続く近畿地方で、週末、様々な音楽イベントが開催された。
 
筆者が把握していただけでもご覧の通りで、八重山出身のアーティストや八重山民謡の唄者が、あちらこちらで活躍した。
  
 
●2018年7月21日(土)

・きいやま商店 ミニライブ&特典会
【会場】あべのHoop 1F オープンエアプラザ(大阪市)

・2018年滋賀で石垣Night
(きいやま商店、宜保和也、他)
【会場】はたスポーツ整形クリニック(滋賀県守山市)

・増田めぐみ 八重山民謡ソロアルバム発売記念ライブ
【会場】大衆肉酒場きたうち 中津店(大阪市)
  
 
●22日(日)
  
・UTAOTO JAM
(きいやま商店、池田卓、大城謙、他)
【会場】服部緑地野外音楽堂(大阪府豊中市)
  
・増田めぐみ 八重山民謡ソロアルバム発売記念ライブ
【会場】いけだ おきフェス(大阪府池田市)
 
 
 
中でもきいやま商店は、今月4日に発売されたニューアルバムのプロモーションで、このところ各地を精力的に飛び回っている様子だ。
 
筆者はあべのHoopで開催されたきいやま商店のミニライブへ行ってきた。
 
 
(リハーサルの様子)

ライブスタートのかなり前から、ファンたちが会場に集まっていた。
 
HOOP内に店舗を構えるタワーレコード主催で、当日最新アルバムを購入した人にはサイン会の特典があった。
 
野外の会場は、通りがかりの人たちも気軽に参加できるようになっていた。
 
しかし、この日も大阪は気温が体温並みの炎天下。
 
特にステージ前には日陰がない。
 
ミニライブは約30分とはいえ、演奏する側にとっても聴く側にとっても、ハードだった。
 
 

ライブ15分ほど前からリハーサル開始。
 
本番とは違う曲を数曲演奏してくれるサービス精神が嬉しい。
 
そのまま本番へと移る。
 
 
今回は新しいアルバムからの曲は、「オーシャンOKINAWA」、「ちゃー釣りばっかり」、「 Sea side 島 drive」。
 
さらにリハーサルで「気ままな日曜日」、「悲しくて」も聴かせてくれた。
 

本番序盤にギターの弦が切れてしまうアクシデントもあったが、彼らの定評あるライブパフォーマンスに、聴衆は終始笑顔で踊ったり手拍子を打ちながら楽しんでいた。
 
最後は「沖縄ロックンロール」で、お決まりのタオル回し。

 
 
最後まで観客の熱中症を気にしていてくれたきいやまのメンバー。

彼らこそこの暑さ厳しい時期にまだ続くであろうプロモーション活動を、どうか身体を壊したりすることのないよう、無事に乗り切ってほしいと思ったのだった。
 
そして、9月から始まる7th ALBUM「オーシャンOKINAWA」ツアーで、また全国にその魅力を届けてほしい。
  
 
●TOURスケジュール(詳細は公式ページ参照)

・【東京】 9月8日(土)  
・【東京】 9月9日(日)  
・【名古屋】 9月11日(火) 
・【高松】 9月12日(水)
・【岡山】 9月14日(金) 
・【福岡】 9月15日(土) 
・【大阪】 9月17日(月祝)
・【沖縄】 9月22日(土) 

●きいやま商店10周年スペシャル企画
「TOUR後夜祭 ファンミーティング in 沖縄」
【沖縄】 9月23日(日)

東京スカイツリーの横で「美ら島フェスティバル」開催!

 7月13日(金)から16日(月)までの4日間、東京・墨田区の東京スカイツリータウンに隣接する東京ソラマチ1階ソラマチひろばで、「第7回美ら島フェスティバル」が開催された。

 同イベントは一昨年の第6回まで、池袋の東武百貨店で催されていたが、今回、会場をスカイツリータウンに変更し、2年ぶりの開催となった。

 会期中は連日、フリーライブが開催され、石垣島出身のカワミツサヤカ、鳩間島出身の加治工勇、かじくあつしを始め、多くの沖縄アーティスト、舞踏家たちが、スカイツリーのすぐ横で、心地よい歌声、演舞を披露した。

 同イベント会場では、沖縄そば、オリオンビールなどの飲食ブースや、沖縄観光PRブースも設けられていた。

 また、東京ソラマチのレストラン街では、沖縄の食材、メニューを使った「沖縄グルメフェア」が9月2日まで開催されており、沖縄の“食”をアピールしている。

 さらに、スカイツリー展望デッキフロア350「SKYTREE CAFE」、すみだ水族館「世界の金魚ビアホール」でも沖縄メニュー、ドリンク、オリオンビールを提供しており、今からでも楽しめる。

 東京都内でも指折りの観光地である、スカイツリーの横で、催される沖縄フェスだけに、今後もぜひ継続的に開催してもらいたいものだ。

(取材・文=ミカエル・コバタ)

第1回「大阪ベイタワー琉球フェスティバル2018」が開催される

大阪ベイタワー琉球フェスティバル2018
日時:2018年7月14日(土)、15日(日)
   12時~17時
会場:大阪ベイタワー(旧ORC200)アトリウム

 
 
 
昨年レポートした「ORC200夏祭り!!琉球もーあしびー 沖縄島唄ライブ」の開催場所である「ORC200」が、今春「OSAKA BAY TOWER(大阪ベイタワー)」と施設名称を変更した。
 
それに伴いイベント名も「大阪ベイタワー琉球フェスティバル2018」となり、先日第1回目が開催された。
 
7月14日(土)に やなわらばー(石垣島)、15(日)には きいやま商店(石垣島)、与那覇歩(与那国島)などが参加した。
 
15日の様子をお届けしよう。
 
 
 
会場となったビルの吹き抜けスペースには、ステージと椅子席、その後ろには飲食もしっかり楽しめるテーブル席コーナーが設けられていた。

周辺にはピクニックシートを敷き円座になっている人たちもいて、めいめいにライブや沖縄料理などの飲食を楽しんでいた。
 
 
エイサーチーム琉神、宮古島の方言で「忘れられない」という意味の男性デュオ・ばっしらいん、代表曲「ユイユイ」でおなじみのゆいゆいシスターズと続いた。

琉神は、他のアーティストのステージにもたびたび登場し、雰囲気を盛り上げた。
 
 
4組目にきいやま商店が登場!
「バッペータ!!」で始まり、7月4日に発売されたばかりの7枚目CDから新曲「オーシャンOKINAWA」、「ちゃー釣りばっかり」、「気ままな日曜日」を披露。

アルバムタイトルでもある「オーシャンOKINAWA」は、Peach Aviation バンコク(タイ)-沖縄線 WEBCMテーマソング になった。
歌詞は八重山の島々が題材となっていて、CMはPeach Aviation公式ページで閲覧できる。
 
後半にはこれまでの代表曲が続き、会場も大いに盛り上がった。

 
 
きいやま商店の演奏の後、ステージでは抽選会が行われた。
その間、物販ブースへと移動した彼らの商品と直々のサインを求め、ブースには観客の長い列ができていた。
 
 
抽選会の後は、トリとして与那国島出身の与那覇歩が登場した。
客席に関西与那国島郷友会の方々を見かけた。
おそろいのTシャツを着て最前列で応援している姿もあった。

与那覇歩は、時にしっとりと歌い上げ、時に聴衆を巻き込み一体感を感じられる曲目で会場を沸かせ、どこまでも伸びていきそうな歌声で人々を魅了した。

 
「大阪ベイタワー琉球フェスティバル」は、大盛況の内に1回目が終了した。
来年以降も楽しみである。

多摩動物公園・昆虫生態園で、八重山の蝶や昆虫と出あう

以前「やいまーる外電」でご紹介した八重山など南西諸島に生息する蝶が放たれている施設の一つ、多摩動物公園 昆虫生態園(東京都日野市)へ行ってきた。
  
  多摩動物公園 昆虫生態園 
 https://www.tokyo-zoo.net/topics/profile/profile08.shtml

  記事「八重山の蝶が見られる昆虫展示の施設へ行ってみよう」
 https://yaimatime.com/yaimal-gaiden/47561/ 

多摩動物公園では、約320種の動物がおり、放養形式で展示されている動物たちは広い放飼場でその様子を見ることができる。
昆虫園は、そんな動物園の入口右手エリアの一角にあり、温室内で数多くの蝶を観察できる「昆虫生態園」と、標本や模型、珍しい昆虫の展示がある「昆虫館本館」という二つの建物に分かれている。
年中数多くの蝶が舞う大きな温室に続く廊下には、「南西諸島のいきもの」の展示コーナーがあった。
八重山でも見ることのできる様々な虫などが飼育展示されていた。

ちょうどヤエヤマサソリの子どもが生まれたばかり時期で、生まれて数日間だけ母親が背中に乗せているという貴重な様子を見ることもできた。

  
●オオゴマダラのサナギ観察コーナー

オオゴマダラの黄金色のサナギも間近に見られて感激。
ガラス窓の下には、幼虫やサナギの成長段階の画像もあった。
一匹の幼虫が、サナギへの脱皮段階に入っていた(画像左下)。
まだ幼虫の姿だったので、「蝶を見てからもう一度来たら、脱皮の途中が見られるかな」と、先へ進んだ。
間もなく羽化しそうな色のサナギもあったので、タイミングが合えば、羽化の様子も見られるのかもしれない。
 
  
●放蝶温室は蝶の楽園!
いよいよ蝶の温室だ。
入口には3月に放蝶した数として、1700匹超の数字が表示されていた。
ワクワクして中に入ると・・・、そこは蝶の楽園だった!

思わず「わぁ~・・・!」と感動の声が口から自然と出てきた。
 
一方、虫嫌いの人には恐怖の空間になるようだ。
入り口付近でなぜか「ごめんなさ~~い」と泣き叫びながら親御さんにすがりつく小さな女の子や、「あ~、ダメだ、ダメだ」と友人の腕にしっかりしがみつきながら、身をすくめて恐る恐る歩く若い女性などの姿もあった。
(どうしてもだめな場合は、入口から近いところに出口もあるので、出て待つこともできる)
 
八重山で見かけたことのある蝶があちこちで舞う。
イシカケチョウ、ツマムラサキマダラ、リュウキュウアサギマダラ、リュウキュウムラサキ、オオゴマダラ。

ホウライカガミに集まるオオゴマダラの産卵の展示もある。

ラッキーな人はこんな体験も!

バッタやトンボもいて、虫が好きな子どもたちは、それらを追いかけて大喜びで動き回っていた。
月桃、デイゴ、クワズイモ、ランタナなど、八重山に生育する植物も色々見ることができる。
ホウオウボクの実の楽器は、鳴らしてみるとカラカラと音がした。


 
 
●ふたたび、オオゴマダラの生態観察コーナーへ
温室の出口の先の廊下には、南西諸島の昆虫の飼育展示の続きがある。
建物の一周してから再度、あのサナギへと脱皮しそうな雰囲気だったオオゴマダラの幼虫がどうなったか見に行った。
 
・・・なんと! 脱皮は終わり、すっかりサナギの姿に変態していた!!

下には脱ぎたてホヤホヤの幼虫の皮。
温室に入る前に観察していた時から約35分。
想像していたよりもすごく短い時間で脱皮することに驚いた。
その貴重な瞬間を見られなかったことが残念だった。
 
どんな風に脱皮するのか気になって仕方がなかったので、動画を探してみた。
ものの10分ほどで脱皮が終わることが分かったのと、サナギとはじっとしているものだと思い込んでいたので、サナギの形をしたものが激しく動く様子に衝撃を受けた。
 
【動画】
・石川県ふれあい昆虫館 蝶の「オオゴマダラ」が幼虫から蛹になるシーン
 https://www.youtube.com/watch?v=pW7QAFEe6wM
 
・沖縄・石垣島 オオゴマダラ蝶の羽化 ~映像動物図鑑
 https://www.youtube.com/watch?v=V9FpgSbsp6Q
 
 
昆虫生態園の体験レポートは以上だが、ここだけでなく動物園のあちこちで好奇心が刺激され、驚きや感動、動物たちのこどもの動きに心和むなど、様々に楽しめた。
多摩動物公園は敷地が丘陵地になっていてアップダウンがあり、動物の飼育エリアを方々歩くと、かなりいい運動になる。
木々が多いエリアでは森林浴もできた感じがする。
 
八重山気分を味わえる多摩動物公園 昆虫生態園。
「あぁ、八重山の自然の中で飛んでいる蝶を見たい。また八重山に行きたいなぁ」と旅の虫がうずうずしてきたのだった。

八重山をフィールドにしている写真家の話を聴く

「生き物の決定的瞬間を撮る」発売記念写真展 
~野鳥・昆虫・哺乳類・植物の撮影テクニック~
 
日時:2018年6月9日
場所:オリンパスプラザ東京 ショールーム(東京都)

 
 
今年5月、日本自然科学写真協会(SSP)の監修により、「生き物の決定的瞬間を撮る」(文一総合出版)が発売された。
それを記念して、「生き物の決定的瞬間を撮る」発売記念写真展(6月8日(金)~13日(水))の会期中に、トークイベントが開催された。
本書の中でSSP会員のプロたちがオリンパス製のカメラをもちいて撮影した写真が展示され、トークショーでは撮影者直々にそのテクニックや撮影よもやま話が紹介された。


 
 
ところでみなさんは、石垣島の離島ターミナルすぐ近くに「海人Tシャツ」の店があるのをご存じだろうか?(※現在は建て替え中です。「やいまタイム」スタッフ補足)
その店の看板に用いられている青く美しい海の画像を撮影した写真家が、本イベント2部に登壇した。
黒柳昌樹さんである。
東京出身。東京の街を背景に飛ぶチョウ、沖縄の八重山諸島をフィールドに動植物や自然を撮影しておられる。 (ホームページ:「八重山蝶瞰図」http://yaeyama.icurus.jp/ )

トークイベントでは、蝶が飛び立つ瞬間を撮影するコツの一つとして、自身が命名した「他人トリガー」というテクニックが紹介された。(詳しくは本書参照)
簡単に説明すると、蝶は市街地や観光地などで往来する他者の気配や鳥の姿などに反応して飛び立つ習性があるのだそうだ。
その習性を理解し、止まっている蝶の飛び立つであろう方向にピントを合わせて待っていると、パッと飛び立つ瞬間にも、ぴたりとピントが合った写真を撮影できるのだそうだ。
スライドでは、八重山で撮影された蝶の画像がいくつか表示された。

黒柳氏だけでなく、他の写真家も共通して言っていたのは、「その生き物の習性をよく理解し、それに合わせてピントや撮影位置を決める」ということ。
なるほど、と思った。
筆者の場合は、蝶が止まってから近づいて行くから逃げられるのだなと振り返る。
そうやって逃げられて残念に思ってその場に立っていると、また別の蝶がやってくる。
「来たっ」と思ってカメラを急いで構えると、今度はその腕の動きに反応して逃げられた。
反省してその次は、そーっと腕を動かして構えたらうまく撮れたことがあったと思い出した(止まっているところだが)。

「わかる」と「できる」には、隔たりがある。
地道な練習も必要、と、黒柳氏。
自宅でできる、「カメラで瞬間をとらえる」練習方法が紹介された。
ご本人もその努力をされていると聞いた。
また、人を唸らせる決定的瞬間の一枚の裏にある、数多くの没写真の存在も忘れてはならない。
没写真の数は地道な努力の証だと筆者は思う。
さらにこれに、やはりカメラの性能と、それを知り尽くして駆使するからこそ、プロの写真は違うのだと思った。
(最近はコンパクトカメラでも多機能過ぎて、マニュアルもやたら厚くて、まだまだわからない・使っていない機能が一杯の筆者)
 
展示会場には、書籍に掲載されている黒柳氏が竹富島で撮影した蝶の大きな写真があった。
また、コウモリの写真家大沢夕志氏の作品で、石垣島で撮影されたクビワオオコウモリの飛んでいる写真も印象深かった。
暗くなってから飛び回るコウモリは、いったいどんな姿で飛んでいるのだろうと、八重山でコウモリを見たときに思った。
大沢氏の作品は、フラッシュを連続で焚きながら連写し合成することで、1枚の画像にその瞬間瞬間の複数の姿が映っていた。
確かに白い首輪をつけたようなコウモリだった。
 
八重山の生き物たちがどんな姿をしているのか興味があるものの、動きが早いものや、臆病で姿を現さないもの、夜活動するものなど、肉眼ではなかなか見ることができないものたちもいる。
八重山をフィールドにしている写真家たちの努力と忍耐と、膨大な試行錯誤のおかげで、こうした生き物たちの姿を見せてもらえた。
クビワオオコウモリというコウモリが八重山にいると今回初めて知った。
 
カメラ撮影のこと、八重山の生き物のことなど、いろいろ知ることのできたイベントだった。
 
 
なお、第39回SSP展「自然を楽しむ科学の眼 2018-2019」が、東京展を皮切りに全国各地を巡回中だ。
https://www.ssp-japan.org/
現在は、大阪のフジフイルムフォトサロンにて開催中。
会期は6月22日(金)~28日(木)。

OKINAWAまつり2018、楽しみ方いろいろ

OKINAWAまつり2018
日時:2018年6月9日(土)13:00~19:55、10日(日)12:00~19:55
場所:代々木公園(東京都)

 
 
「OKINAWAまつり」に取材や友人たちと楽しむことを目的に、2日間で3回会場に足を運び、いろいろな楽しみ方をした。
八重山出身のアーティストのライブを中心に、観客視点も織り交ぜてレポートをお届けしよう。
 
 

【1.一人参加】

 
3年ぶりに行ったら、規模がかなり拡大している印象で驚いた。
伝統芸能がメインの「彩風ステージ」では、琉球舞踊の上演がちょうど終わったところだった。
地方の中には日よけのタオルをかぶっている人もいる。
炎天下の中、琴や三線等の楽器は大丈夫だろうか、とか、衣装は汗だくだろうなどと気になりながら、メインステージ方面へ。
まずは、八重山そばのブースで「島柑橘踊る八重山そば」を買い、立食コーナーで腹ごしらえ。

そして、メインステージへの入場待ちをしている人だかりに混じる。
小さいお子さん連れの家族や、沖縄出身なのだろうか高齢者の姿もあった。
入場開始となったとたん、客席はあっという間に埋まる。
うまい具合に席を確保できた。
客席エリアは、後部席の人が見えづらくなるような日傘、一脚・三脚等は禁止なので、帽子や長袖が必須だ。

オープニングは、琉球國祭り太鼓のエイサー。
全国各地の支部から集まったメンバーが客席通路にも散らばり、迫力満点の演舞を繰り広げた。
会場は一気に沖縄ムードに染まり、熱が上がった。
 
エイサー終了後は通路も観客に解放され、ステージ前方に多くの人々が詰めかけた。
そして、きいやま商店(石垣島)が登場すると大歓声が起こった。

アップテンポの「八重山口説 『ミルクムナリ』」で始まり、一気にヒートアップ。
「カーーニバレ」、「僕らの島」、「離れてても家族」、「ドゥマンギテ」、「沖縄ロックンロール」などを演奏。
ファンたちの手拍子での合いの手やタオル回しなど、ライブ恒例のやり方があるようで、筆者もそれにならい大いに盛り上がった。
きいやま商店は、今年10周年の節目に7枚目のアルバムを出すのだそうだ。
ツアーも予定されている。
 
司会者が「例年にはないスタートからの盛り上がりよう」と驚く声を後に、一旦新宿へ。
(新宿では別のイベントを取材。レポートは、後日公開予定。)
 
 
 

【2.複数で参加(晴れバージョン)】

 
夕方、再び会場へ。 今度は沖縄好きの友人たちも一緒だ。
メインステージの観客席には3人並んで座れそうな余地は無い。
ラストのよなは徹&護得久栄昇のステージまでは、久しぶりの再会のユンタクと食事を楽しむことにした。
ステージから離れた場所に、ピクニックエリア状態になっている所を見つけた。
我々もシートを敷き、露店で色々購入。
ライブの歌声も小さく聞こえるし、ユンタクも周囲を気にせずできて、これはこれでよい。
(↓インスタ女子は、もっと“ステキな雰囲気”に撮影するのだろうか(苦笑))

周囲には、ライブより仲間で集まって飲み食いする事がメインの雰囲気のグループもあり、この祭を皆それぞれに楽しんでいた。
 
空が薄暗くなる頃、ステージの方で歓声が聞こえた。
いよいよ、よなは徹&護得久栄昇の時間だ。
食べ終えた我々もその場を撤収し、ステージを立ち見で楽しんだ。
張りのあるよなは徹の歌声に酔いしれ、護得久栄昇のショータイムを楽しむ。
奈良のイベントではレモンケーキが出てきた護得久栄昇の予備セカンドバックの中身は、今回はCD。
「あんたたち、買いなさいね」と、相変わらずの上から目線キャラが炸裂。

再びよなは徹が歌い上げ、徐々にテンポアップする音に乗せて、観客たちはカチャーシーを舞った。
一度ステージを去ったよなはだが、アンコールに応えるべく再登場。
「満月の夕」で、会場をしっとりとかつ力強さも添えて包み込んだ。
 
台風の影響による雨も心配されていたが、初日は沖縄本島を上回る気温で(スタート時に司会者から情報あり)、熱い一日だった。
 
 
 

【3.複数で参加(雨バージョン)】

 
二日目は雨。予報では荒天となる可能性もあった。
この日は別の友人たちととりあえず予定通り待ち合わせ場所に集合してから話し合い、小雨なので行ってみようということになる。
 
まだメインステージ上演までかなり時間があった。 傘をさして露店を見て回る。
観光協会や島々の紹介ブースが並ぶ「沖縄離島ストリート」エリアも行ってみる。
ある島のブースではクイズがあり、我々は3問全て答えた。
「昨日から200名くらい来て、全問正解は初めて」と、お土産をおまけ付きでいただいた(笑)
一緒に旅をした島のブースでスタッフさんたちとも立ち話。 情報をいただけるのが嬉しい。
ミス八重山の姿もあった。


 

メインステージの入場規制が解除されたら、席を確保。
荷物にカバーをかけて濡れないようにして地べたに置き、レインコートを羽織ってまず乾杯!(雨の日ライブは、傘ではなくレインコート必須)
露店で買ったつまみを食べながら開演を待つ。
オープニングを飾った琉球國祭り太鼓のみなさんは、小雨を吹き飛ばしそうな演舞で魅せてくれた。
昨日と違う演目もあり、両日来た甲斐があった。


 
本日ライブのトップバッターは、やなわらばー(石垣島)。
意外なことに、OKINAWAまつりに初めての登場とのこと。
雨天で前日より人が全体的に少ないのが残念(観客側は、席をゆったり座れてラッキーだが)。
歌が始まると、うっとおしい天気が気にならなくなるほど、清々しい歌声に引き込まれ聴き入った。

「いちごいちえ」、「海の声」、「じーちゃんとギター」、「平和の歌」、「拝啓○○さん」を歌う。
やなわらばーを初めて聴く友人は「よかった~」と。
筆者は、奈良のムジーク・プラッツ2018の時と同様、「じーちゃんとギター」でまた涙してしまった。
ライブの一人参加は小回りが利くが、複数参加だとこうやって感動を分かち合える良さがある。
やなわらばーは、メジャーデビュー15周年記念ライブを今夏東京で開催予定。
これからも素敵なハーモニーを聴かせてほしい。
 
 
やなわらばーの演奏途中から、カメラをしまいたくなるような小雨になり、終わると雨足が強まってきた。
まだ八重山出身のアーティストたちの出番もあったが、撤収を決めライブ会場を出た。
今度また、聴ける機会を得たい。
 
以上、OKINAWAまつりの様々な楽しみ方のご参考になれば幸いだ。

「おいしい かわいい 沖縄展」 阪急うめだ本店

「おいしい かわいい 沖縄展」
会期:2018年6月13日(水)〜19日(火)
会場:阪急うめだ本店 9階催場(大阪府)
http://www.hankyu-dept.co.jp/honten/h/okinawa2018/pc/index.html

 
 
今年は40の店舗ブースと、「読谷やちむん市場」コーナーにやちむん(焼物)、琉球ガラス、シーサーなど約20工房の合同出展があった。
会期中は、毎日ライブやワークショップ、トークショーも開催される。
また、メイン会場である9階催場とは別に、10階で「僕らがつくる 新・沖縄展」も実施。
チラシには「ウェアや雑貨、フードなど、沖縄の“個”の作り手たちにフォーカス」とあった。
9階催場のブースをいくつかご紹介しよう。 
 
 
●MIMURI:バッグ・小物
http://www.mimuri.com/
 
テキスタイルデザイナー・MIMURIさんは石垣島白保出身。
那覇の公設市場から近い浮島通り沿いにショップを構える。
今年で4回目の出店。
MIMURIさんのデザインした布には、沖縄の生き物、植物、家などが描かれている。
その布で作られたバッグや小物が並ぶブースは、そこだけひときわカラフルだった。
そのデザインは、俵万智「オレがマリオ」文庫本 にも使われている。
コンセプトは「沖縄を持ち歩く」。

 
 
●西表島いやしろち:アクセサリー
http://iyashirochi.shop-pro.jp/
 
石垣島の桴海(ふかい)にギャラリーを構える。
「いやしろち」の意味は、webサイトに「そこにいるだけで元気になったり、なんとなく良い気持ちになったり、自然と動物が集まったり、植物や農作物が良く育つ場所を、太古の日本の人々は“いやしろち”(弥盛地)と呼んでいました」とある。
天然石や宝石、化石などを身につけられるように仕上げたハンドメイドのペンダントトップは、どれも一点物。
石垣島のギャラリーの営業日は新月・満月、それ以外の日は予約制とのこと。

 
 
●JEWEL EARTH(ジュエルアース):アクセサリー
https://ja-jp.facebook.com/jewelearth.ishigaki/
 
デザイナー池澤さんによると、ジュエルアースのホタル石は、暗闇でも光を放つのが特徴。
職人の手作りだ。
写真で拝見した黄緑色の光は名前の通りホタルのようだ。
そして、明るい光の下では澄んだ青い海をイメージさせる色。
その輝く青い海のような色を画像で上手くお見せ出来ずに残念だ。
ショップは石垣島のユーグレナモール内にあるので、ぜひ足を運んで実際に見てほしい。

 
 
●琉球麺茉家(まつや)
今年のイートインコーナーは、琉球麺茉家。
店舗は沖縄本島の浦添にあるが、そこで八重山そばを出している。
おばあさんが営んでいた石垣市川平「深道食道」の味を継承されているのだそうだ。
入口の掲示写真を見ると、八重山そばなので麺はちゃんと丸かった。
炙りソーキ(一日あたり限定50本)は、初日は夕方には完売となっていた。
時間の関係でそばを食べられなかったのが心残りだ。
 
 
「おいしい かわいい 沖縄展」の最終日、19日(火)は18時まで。
営業時間は、木・日月は20時まで、金・土は21時までとなっている。
曜日によって違うので、お出かけの際はご注意を。

代々木公園での「OKINAWAまつり」は大盛況で幕!


 今年で7回目を迎えた「OKINAWAまつり2018」(主催=同実行委員会)が6月9日(土)、10日(日)の両日、東京・渋谷区の代々木公園で開催された。

 年々、規模が大きくなり、来場者も増え続けている同イベントの2本柱は野外ライブと飲食ブース。
 メインイベントとなっている「STREET MUSIC FEST.」は、今年からメインステージのほか、新風ステージ、彩風ステージと3カ所で実施。八重山出身のきいやま商店やなわらばートレモノ宮良牧子を始め、沖縄音楽界の“大御所”よなは徹らの沖縄アーティストが多数出演し、詰めかけた大観衆を熱くさせた。


 
 
 彩風ステージでは、琉球國祭り太鼓によるエイサー演舞、琉球古典舞踊が披露され、沖縄の伝統文化に人々は心打たれていた。


 
 
 また、飲食ブースでは酒、沖縄そば、肉、タコライス、特産品など、約60店舗が出店し、人気店は行列ができるほどの盛況ぶり。そのほか、各離島の観光をPRするブースも設けられていた。

 初日は沖縄を思わせる30℃超えの暑さ、2日目はあいにくの雨となったが、それでも、両日とも、“沖縄”を肌で感じたい観衆を満足させていた。

 回を重ねるごとに、どんどん盛り上がってくる同イベント。来年もさらなるパワーアップを期待したいものだ。

(取材・文=ミカエル・コバタ)

埼玉・春日部市民が「エイサーまつり」で熱く燃えた!

 6月2日(土)、3日(日)の両日、埼玉・春日部市の「ふれあいキューブ」と「ララガーデン」(サポート会場)で、「粕壁エイサーまつり2018」(主催=春日部TMO・粕壁エイサー2018実行委員会)が開催された。

 もともと、埼玉と沖縄とは、あまり縁がないが、春日部商工会のメンバーが創作エイサー太鼓に感動し、同市民に伝えたいとの趣旨で、このイベントがスタートした。
 気が付けば、今年で13回目。かつては野外で催されていたが、10周年の2015年から「ふれあいキューブ」に会場を移した。その後、年々、来場者も増え続け、恒例行事として、すっかり同市民に浸透した。
 また、中山義隆・石垣市長のご夫人が同市の出身とあって、例年、同市長から祝辞が贈られており、石垣とつながりがあるイベントだ。


 
 
 初日は「埼玉東部三大演舞祭」として、春日部市民によるエイサー、草加市民によるよさこい、越谷市民による阿波踊りなどが披露された。

 2日目は、本格的な「エイサーまつり」で、和光青年会、琉球國祭り太鼓、琉球創作太鼓 零、町田琉、なんくるエイサー、沖縄創作太鼓 黄龍、春日部西口ロータリークラブ子供エイサー教室らが熱い演舞を披露。

 エンデイングは全出場チーム、来場者に加え、沖縄観光コンベンションビューローのマスコットキャラクターである花笠マハエちゃん、マハ朗くんも入り乱れてのカチャーシーで締めくくられた。

 会場内外には、オリオンビール、沖縄そば、サーターアンダギーなどの飲食物や、沖縄特産品の出店があり、両日とも、多くの観衆が、“沖縄の味”に舌鼓を打っていた。

 「新宿エイサー」のような都心での大規模なエイサーまつりとは違い、地域密着のエイサーまつりはアットホームで、心温まるもの。地元・春日部市民で、エイサーを始める人も増えてきただけに、今後さらに同市に根ざしたイベントになりそうだ。

(取材・文=ミカエル・コバタ)

夏川りみがサンシャインシティ「沖縄めんそーれフェスタ」の10周年に華添える!

 東京・池袋のサンシャインシティで、恒例の「沖縄めんそーれフェスタ2018」(主催=サンシャインシティ)が、5月25日(金)から6月3日(日)の10日間にわたって開催された。

 今年は10周年記念とあって、例年よりパワーアップ。沖縄物産展、沖縄ライブステージ、めんそーれビアガーデンのほか、ビル前のサンシャイン60通りで、「池袋めんそーれ祭り」と称して、8チームによるエイサー演舞が披露された。

その他、サンシャイン水族館、サンシャイン劇場、サンシャイン60展望台、レストラン街でもコラボイベントを開催した。

 終盤の3日間は、すっかりおなじみとなった「八重山諸島&宮古島アーティストライブ」が噴水広場と物産展会場で行われ、“石垣の歌姫”夏川りみが4年ぶりに出演。石垣在住の冒険家・八幡暁さんとのトークショー、そしてライブを行い、楽しい話と美しい歌声で観衆を酔わせていた。夏川の出番は平日(1日)だったが、大物アーティストとあって、多くの観衆が詰めかけていた。

 また、きいやま商店、やなわらばー、宜保和也、THE SAKISHIMA meeting(新良幸人&下地イサム)、池田卓らの八重山アーティストが熱唱して、イベントを締めくくった。
 区切りの10年目を終えた同イベントだが、次は15周年を目指して、沖縄、八重山を愛する人々の心を癒やしてほしいものだ。

(取材・文=ミカエル・コバタ)

奈良公園で八重山アーティストらが観客を魅了!(ムジークプラッツ2018 in 春日野園地)

ムジークプラッツ2018 in 春日野園地
OKINAWA × NARA 〜沖縄の音楽と笑い 命のお祝い(ヌチヌグスージ)フェスト
三線DAY&カチャーシーDAY

 
日時:2018年5月26日(土)、27日(日)13時~
場所:奈良公園・春日野園地(奈良県)
主催:奈良県 ムジークフェストなら実行委員会
 
 
 
奈良県では現在、今年で7年目となる「ムジークフェストなら」を開催中。
「奈良の街中が音楽であふれる28日間」として、県内の様々な場所で毎日音楽イベントが行われている。
沖縄音楽の野外ライブは、今年で5回目。
初日26日「三線DAY」の様子をお伝えしよう。
(公式サイト http://www.naraken.com/musik/musikplatz/platz02.html )

 
会場となった春日野園地は、広大な奈良公園の一角だ。
周囲には、春日大社や大仏の東大寺、早春を告げる山焼きで有名な若草山などがある。
奈良沖縄県人会が、物販や三線体験ブースを運営していた。
OKINAWAマルシェでは、オリオンビールや様々な食べ物を人々が買い求めていた。

 
司会の津波信一(沖縄のタレント)と小林真樹子(元琉球放送アナウンサー)が、明るく爽やかに開会のトークを始めた。
津波は、「奈良は信号待ちで、鹿が横断歩道を“かじゃでぃ風”で出てくる」と笑いをとった。
若草山もライブを見守る。

 
●柳清本流 松島とし子琉舞研究所
奈良で琉球舞踊の教室を持ち、知名定男の妹にあたる。
この日は兄の曲での創作舞踊も披露。

 
●登川流研究保存会 宮里政則民謡研究所
故・登川誠仁に弟子入りした宮里さんは、奈良や大阪などの三線教室で指導している。

 
●やなわらばー
オリジナルの「いちごいちえ」「平和の歌」や、未公開曲「じいちゃんとギター」、「花」「海の声」といったおなじみの曲のカバーなどを演奏。
さわやかな歌声が場内を包み込んだ。
「じいちゃんとギター」では、涙をぬぐう人々の姿もあった。
来る8月11日には、東京で「メジャーデビュー15周年記念ライブ ややや!やな祭り2018」が開催される。
詳しくは、公式ホームページにて。http://www.ya-na.net/

 
●前川守賢&元ちゃんバンド
「かなさんどー」「遊び庭」といった代表曲などで、縦横無尽にステージを行き来して盛り上げる。

 
●琉球笑タイム
1.護得久栄昇&仲座健太
お笑いコンビ「ハンサム」のコントキャラ「護得久栄昇」が登場。
仲座健太は、初代琉神マブヤーのハブデービル時代の決め台詞を聞かせてくれた。

2.三線レッスン
フィナーレに向けて、「十九の春」の練習。
ステージ上の出演者のリードに合わせて、合奏&合唱。
三線持参の人は演奏を、他の人は配付された歌詞カードを見ながら歌った。
 
●THE SAKISHIMA meeting
「サキシマのテーマ」から始まり、昨年出したアルバム「THE SILENCE OF SAKISHIMA」の曲や前のアルバムの曲を交えて歌う。
「エイヤ」(「旗波」)、「ササッ」(「夏至南風」)の掛け声で聴衆も盛り上がり、ラストは「ダニー・ボーイ」をしっとりと歌い上げてクールダウン。
新良幸人は、出番が待ち遠しくてたまらなかった様子で、幸せそうに演奏していた。
下地イサムは、「ユーニンガイ」のコーラス「ナウライ 世や ナウライ(実る 世は実る)」は「“奈良”ではありません」と、ジョークを交えて解説し、場内を沸かせた。

 
●知名定男&知名定人
沖縄民謡会の大御所とその息子による。
わざわざ前の席に移動する人達もいて、人々は静かに聞き入った。

 
●フィナーレ
演奏者全員がステージに上がり、聴衆も一緒にみんなで「十九の春」を合奏・合唱。
そして、カチャーシー。

 
終演後会場を後にする人々と、草を食む鹿。

美味しい沖縄料理でお腹を満たし、歌と笑いで心を満たす。
心身が喜ぶ感覚。「命のお祝い」・・・。
この日ここに集った人々だけでなく、生き物たちやあらゆる存在もこのまつりを楽しんだにちがいない。

白保の「やちむん館」が大阪にて出品 ~風水土のしつらい展2018~

風水土のしつらい展2018  ~再び、素材から始めよう!~
https://www.daimaru.co.jp/museum/umeda/fusuido_2018/index.html
日時:2018年5月16日(水)~21日(月)
場所:大丸ミュージアム(大丸梅田店15階、大阪府)
 
 
大丸梅田店で毎年この頃に開催される「風水土のしつらい展」に、今年もまたやちむん館(石垣島)がブースを出した。

 
今年の本展は、素材に立ち返るようなコンセプトのようだ。
やちむん館もいつもの様々な自然素材で作られた民具やアクセサリーだけでなく、生の植物を商品として用意してきていた。

クバ、マーニ、月桃の葉や、乾燥させた月桃の茎、シトロネラなどが壁面を飾った。

また、観賞用のアダンやオオタニワタリの小さな株もあった。

 
 
開催二日目には、会場内で月桃とシトロネラのガンシナーを作るワークショップが行われた。
シトロネラを輪に束ねて芯にしたものに、月桃の茎のテープを巻きながら編んでいく。

参加者のみなさんは2時間程で完成させたようだ。
ガンシナー作りのキットも売っていた。同じものが作れるらしい。

 
やちむん館の白保の工房では、民具講習をやっている(要予約)。
http://www.yachimunkan.co.jp/workshop.html
梅雨時期の八重山旅で雨に見舞われたら、空港からも比較的近い工房で過ごすというのも一案だ。
 
 
現在ANAの機内CMに、やちむん館の池原美智子氏らが登場しているらしい。
webサイトでも見られるので、ご紹介しておこう。
 
  セソコマサユキ監修 「まだ知らない『沖縄離島』に、会いに行こう」  
  4:自然と手仕事が溶けあう島の風景
  https://www.ana.co.jp/ja/jp/domestic/promotions/okinawa-islands/

15回目を迎えた川崎・はいさいFESTAが大盛況で幕! エイサー大会で熱く燃えた!

 今年で区切りの15回目を迎え、ゴールデンウイークの恒例行事として浸透した「はいさいFESTA2018」(主催=チネチッタ通り商店街振興組合/ラ・チッタデッラ)が、5月2日~6日の5日間、神奈川・川崎駅東口のチネチッタ通りで開催された。


 
 
 関東では最大級の沖縄フェスティバルとなる同イベントには、今年も連日にわたって、数多くの沖縄を愛する人々、沖縄出身者が詰めかけた。
「ラ・チッタデッラ風 大沖縄文化祭」とのサブタイトルがうたわれている同イベントは、まさに沖縄の音楽、映像、食、酒、伝統芸能がびっしり詰め込まれている。
 今年も例年通り、沖縄料理屋台&物産展の出店の他、沖縄系アーティストによるフリーライブや音楽祭、エイサー演舞、映画祭、ワークショップ(三線教室、シーサー色塗り教室など)などが催された。


 
 
 フリーライブには、やなわらばー、きいやま商店、迎里計、世持桜、ストライクカンパニーら多くの石垣島出身のアーティストも出演。
 5日に開催された、お笑いコンビ・ガレッジセールのゴリが司会を務める「クラブ ゴリッタ」には、具志堅用高もゲストで招かれた。


 
 
 また、15周年のスペシャル企画は、最終日の6日に、旧さいかや跡タイムズ駐車場特設会場で行われた「エイサー大会」だった。
同イベントの“華”といえるエイサーは、例年チネチッタ通りで開催されているが、今年は大きな会場を設け、最終日には、和光青年会、町田琉、鶴見エイサー潮風、琉球國祭り太鼓、琉球創作太鼓 零の関東5団体のほか、本場・沖縄市より、照屋青年会が出演。各団体が鍛え抜いた演舞で競い合い、会場に入りきれないほどの大観衆を熱狂させた。この「エイサー大会」は、特別企画とはいえ、来年以降もぜひ実施してほしいものだ。

 5日間、川崎の街が熱く燃えた同イベントは、大盛況で幕を閉じた。次は20周年に向け、来年も沖縄にゆかりある人たちを楽しませてくれることを願うばかりだ。

(ミカエル・コバタ)

「自然布」としての八重山上布

「自然布展」
場所:北鎌倉古民家ミュージアム(神奈川県鎌倉市)
https://www.kominka-museum.com/
会期:2018年4月7日(土)~5月15日(火)
開館時間:10時~17時


(チラシより)
原始古代より、日本人は山野に自生する植物を採取したり、栽培したりし、そこから繊維をとり、糸を績み、布を生み出して来ました。
身の回りの植物から衣類を作り、身に纏うこと、これは自然と一体化した衣食住の自給自足の生活ではごく日常的なことでした。


 
 

亜熱帯気候の八重山から亜寒帯気候の北海道まで、そして、周囲を囲む海から森林限界の山々まで、私たちが暮らす日本には、世界的にも希に見る多種多様な植物が生育している。
また、様々な動植物の北限・南限も多いということを、みなさんはご存じだろうか。
「自然布」は、そんな環境である日本列島各地で古くから暮らしてきた人々が、それぞれの場所で試行錯誤の上に生み出した知恵と技術の結晶だ。

本展には、南の苧麻から作られる八重山上布・宮古上布、糸芭蕉(繊維用のバナナ)による芭蕉布から、アイヌがオヒョウという木の繊維から作っていた衣類「アットゥシ」まで、10種類ほどの植物から作られた衣類や布を見ることができる。
その中の一種として、八重山上布の着物やのれんが展示されていた。
(展示の様子は全て許可を得て撮影)

自給自足で衣食住をまかなわなければならなかった時代には、名も無き庶民の人々が家族のために衣服を作ってきた。
時代の流れとともに職人や道具により高められた技術もあろうが、それでもほとんどの行程を手作業に頼らざるを得なかった時代に作られたものだ。
そんなの人々の手わざの素晴らしさには、いつも驚かされる。
今回もまた、感心するばかりだった。

会場である北鎌倉古民家ミュージアムは、JR北鎌倉駅下車徒歩2分という立地だ。
紫陽花でも有名な円覚寺の南側に位置する。
築100年以上の三棟の古民家を移築し、つなげてあるのだそうだ。
移築できるのは、釘を使わずに木を組んで建てられており組み直せるからだ。
そんな古民家もまた、先人たちの試行錯誤の努力の賜物であり、建物自体も展示物と言えよう。

売店には本展にあわせて、現役の自然布作家・職人による製品や、各地の自然布の書籍、資料なども揃えられている。

会期は今月半ばまで。
周囲の寺院は新緑が美しい季節。
この機会に鎌倉に足を運ばれてみてはいかがだろうか。

第18回東京八重山まつりに、郷友や八重山ファンが集う

日時:2018年04月22日(土)午後
場所:北とぴあ(東京都)
主催:東京八重山郷友連合会
  
  
  
関東在住の八重山の郷友や八重山ファンが集まる「東京八重山まつり」が、今年も開催された。
筆者は3年ぶりの参加となった。
 
思い起こせば、その時のレポートが「やいまーる外電」通信員としてのデビュー記事であった。
その当時の原稿を読み返すと、今回と同じく夏日の暑い日だったようだ。
(その時の記事は「やいまタイム」の前身サイト「やいまねっと」で掲載されていたため、現在ネット上にはありません。)
 
会場である北とぴあでは、まだ冷房への切り替えが行われておらず、大型扇風機が場内に投入された。
参加者約230名の熱気も加わり、会場内では室内にも関わらず、司会者から水分補給のアナウンスが何度か繰り返されるほどの盛況ぶりであった。
 
 
 
【第1部】
 
舞台に掲げられた看板の「東京八重山まつり」の赤色は、春、故郷の島々に咲くデイゴの花の色をあらわしているのだそうだ。
 
今年は会長を始めとした役員交代の年。
http://www.tokyoyaeyama-rengo.com/img/20180322.jpg) 
開催の挨拶の後に、新会長・多宇邦雄氏が登壇し、「みなさんの“よりどころ”となるような活動をしていきたい」と抱負を語った。

テーブルには故郷の島々の黒糖と、伊佐の塩せんべい。

来賓の一人、喜舎場信夫・在沖八重山郷友会会長からは、沖縄本島での活動紹介があった。
毎年総会では本会よりは多少小さな規模だが、多くの人々が集まるのだそうだ。
また、2年に一度、「全島とぅばらーま大会」も開催するなど様々な活動をしていることがうかがえた。
(在沖八重山郷友会のホームページ https://zaiokiyaeyamarengo.web.fc2.com/
 
乾杯の様子。

 
 
【第2部】
 
座開き:赤馬節

 
第2部では郷友会や活動グループなどによる踊りや演奏が行われた。
観客席からは、手拍子、指笛、笑いに拍手喝采、そしてご祝儀と、様々な反応。
お弁当と島酒を楽しみながら、互いに親睦を深める人々の笑顔がそこかしこにあった。

 
会場前のロビーでは、認定NPO法人トラ・ゾウ保護基金がイリオモテヤマネコのグッズ販売ブースを設けていた。
売上はイリオモテヤマネコ保護活動に使われるとあり、人々が夜光貝で作られた猫型のストラップやてぬぐいを買い求めていた。
同法人のグッズ通販サイトでも様々なグッズが購入できる。
 http://www.yui-wildanimal.jp/goods/lists.html
西表島でのヤマネコの交通事故死が絶えないのだそうだ。
那覇自然環境事務所の報道発表資料にもそのデータが出ているのでご紹介しておこう。
 http://kyushu.env.go.jp/naha/pre_2017/post_40.html

最後は弥勒節とヤーラーヨーで締めくくられ、盛況の内に終了した。
 
 
なお、本会は2020年に20周年を迎えるそうだ。
記念事業の計画があり、オリンピックの年をはずして2019年に実施の予定とのこと。
記念すべき来年の催しが成功しますように。